横浜市立平楽中学校

今年も横浜市立平楽中学校で講演会/ワークショップをしました!

平楽中学校では「国際教育」の授業を毎年行っています。
学校教育目標の一つが「豊かな人間関係を重視し、地域社会や広い世界とかかわり、互いに成長していこうとする姿勢を大切にする」ですが、「人種や民族・国籍の違いを越えて広い視野に立ち、ともに生きようとする生徒の育成」を目指し、国際教育(開発教育)を行っています。
1999年から「国際理解教育実践推進校」として始まり、一部の興味ある生徒や先生だけが学習するのではなく、学校全体で教職員も全校生徒も一緒に取り組んでいます。
ねらい
①広い視野に立ち、ともに生きようとする生徒を育成する
②生徒一人ひとりが国際平和についての意識を高め、自分の足元にある問題、自分の身近にある事柄から、国際平和とは何かを考え、行動しようとする態度を育成する
③国際学習は「人権・環境・福祉」などあらゆる事柄と密接に関連しあっていることに気づき、地球市民として生きる力を育成する。
♢3年間の積み重ね
1年生→世界を知る
2年生→考えを深める
3年生→自分を見つめ直す
留意点
・学習後に「かわいそうな人たちに文房具や古着・サッカーボールなどを集めて送ろう」などの様に富みある者が貧しい人々を助け用的な発想にならないように注意を払う。
・学習後に「日本に生まれてよかった。」「日本人でよかった。」的な発想にならないように注意を払う。
学習の流れ:
Ⅰ 導入 全体講義 (2~3校時)
 ・現役の大学生で現在アシスタント・ティーチャーとして平楽中学校にいる平楽中学校の卒業生が中学生だった時に学んだことや東北での被災地支援活動のようすなどを話しながら、国際学習への意識を高める。
Ⅱ 外部講師によるワークショップ (1~3校時)
 ・全校一斉展開で外部講師によるワークショップを行う。各クラス1団体の講師。
Ⅲ 学級担任によるワークショップ (4~5校時)
 ・学級担任が自ら研修を重ねて、自分の担当クラスでおこなう。
Ⅳ 地元の在日外国人関係者を講師に招いての学年単位の授業(学年別講義)
 ・1年生 中学校副校長、元青年海外協力隊
 ・2年生 横浜中華学院教諭、日本華僑三世。
 ・3年生 信愛塾・在日外国人教育生活支援センター代表、在日大韓基督教横浜教会牧師
Ⅴ 学習のまとめ スピーチ・コンテスト
 ・学年集団の前で、スピーチをおこない、自分の考えを発表する。
 ・全校生徒の前で、学年代表生徒がスピーチをおこない、学校代表を選出する。
Ⅵ よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト
FTCJはⅡの部分で、35人の1年生向けにワークショップを担当しました!
今回は普段動画編集をしている大学生インターンのしょうき君に一緒にきてもらいました!
内容:
1.講師自己紹介~海外での活動経験話
2.「児童労働シュミレーション・カード・ゲーム」
(ゲームの後は半分に分かれてディスカッション)
 休憩&視聴覚室から教室へ移動
3.国内外の子どもたちのユニークな活動紹介
4.「Gift + Issue = Change」
後日、みんなの感想を集めた冊子をもらいました↓
・僕の力じゃなにもできないと思ってたけど、二人の話を聞いて自信がもてました。
・Faithさんの話を聞く前は、そんな貧しい国があるなんてしりませんでした。そんな僕が嫌でたまりませんでした。だって貧しい人たちの国を知らなかったってその人たちに言ったら、怒るんじゃないかなーと思って、自分が恥ずかしいと思いました。だから、みんなに教えて、募金活動をしたいと思いました。
・Faithさんのラップやギターの歌、しょうきさんのスウェーデン語や動画、どちらもとても素敵で、とても面白かったです。「What can I do?」という言葉がとても深く、自分も何ができるか考えてみたいと思いました。
・私は今まで「日本以外で起きていることは、私には関係ない。そのことについて考えなくても平気」と思っていました。しかし、今日の勉強を通して、「世界で起きた出来事は自分にも関係があるから、しっかりと考えるべき」という風に変わりました。
・私たちより小さかったり、同じぐらいの子どもが毎日働いていて、その人数が日本の人口よりも多いということに一番ショックを受けました。でも、それと同時に、私たちにも出来ることがあるということも知りました。なので、簡単だと思われてしまう事でも、自分にできることをやっていきたいと思います。
・1憶6800万人という、日本の人口よりも約4000万人以上も多い人数が児童労働で苦しんでいるのに、ぼくたちは滅多に募金もしないから、これからは募金をしたいです。実際に起きたことを元にして作られた「児童労働シュミレーション・カード・ゲーム」をやって、こんなにつらいのかと思いました。児童労働で作られた製品は買わないようにしたいです。今日は忙しい中来て下さってありがとうございました。
・僕は児童労働という言葉を聞いたことがありませんでした。でも、Faithさんの話を聞いて、それはとても深刻なことだと思いました。友達と話し合って、自分に出来ることを考えてみました。僕は歌が好きなので、自分で歌を作ってみようと思いました。いじめや戦争を伝える歌を作ってみたいです。そして、1分1秒でも、自分も少しでも世界を変えてみようと思いました。
・僕は募金をあまりしたことがありません。人任せにしていました。今日の授業を受けて、自分を見つめ直しました。ゲームをやった人の中には「楽しかった」「面白かった」と言っている人がいてびっくりしました。僕は楽しくなく、おもしろくもなかったです。なぜなら、これは実際に起きていることだからです。こんなことがもし自分に起こったら、耐えられません。こんなこと、なくなってほしいです。少しでも無くすために募金をします。
・今までは、「自分が世界を変えることはできない」と思っていましたが、「自分にも出来るのではないか」とあらためて思いました。
・「子どもが世界を変えられる!」この言葉に僕は驚きました。一番最初に聞いた時からびっくりでした。でも、あの言葉にはもっとおどろきました。それは、「世界を変えるということは、自分を変えるということ」。僕にも世界を変えられるなら、変えてみたいです!