議員向け授業報告

今年も、国会議員向けにFTCJのメンバーが授業を行いました!
これは「世界一大きな授業」というキャンペーンの一環で、
 「世界の子ども 12 人に 1 人が学校に通えず、
 大人の 6 人に 1 人は読み書きができない。
 この現状を変えようと 100 か国以上で
 『すべての人のための教育』を訴えかける」
という目的のために行っています。
今年(2015年)は、
日本ではすべての都道府県で実施され、
全部で780の学校・グループ、
合計は過去最高になる7万2千463人が参加しました!
5月13日には「国会議員のための世界一大きな授業」を
衆議院第二議員会館にて、
FTCJの中高生が先生となって行い、
19人の国会議員に参加していただきました!
今年は8人の中高生メンバーが集まり、
1人は中学2年生の男の子でしたが、
四国からインターネットやメールを使いながら、
ミーティングや準備をしました!
「途上国の人たちにとって本当に必要な支援は何か?」を
国会議員に伝えるため、メンバーはゲーム等の授業内容を考え、
ゴールデン・ウィーク中も自主的に集まって、
素晴らしい授業を当日は行いました!
当日のスケジュールは、
 1時間目:定義講座
 2時間目:〇×クイズ
 3時間目:途上国支援ゲーム
 4時間目:宿題発表
という流れで行いました。
4時間目には先生役の高校生が、
フィリピンに行った時に見た、
貧困層の子どもたちの生活を紹介しながら、
初等教育の大切さを訴えかけました。
学校に通うと、
 1. 夢ができる(医者や先生など)
 2. 貧困層の生徒が政治家になれる
 (貧困層の気持ちをよく理解しているので、良い政治ができるはず!)
 3. 平等になる(生まれと育ちで教育を受けられないのは不平等)
 4. 権利が守られる(誰にでも教育を受ける権利がある)
 5. 笑顔になる!
その後には、メンバーが一人ずつ、それぞれの言葉で、
初等教育の大切さと、全ての子どもが学校に通えるようお願いし、
「これは私たちからの宿題ですよ」と訴えかけました。
最後に、国会議員の全員に感想を言ってもらいましたが、
「しっかり、宿題に取り組みます」という返事も、
次々といただきました。
また、8月12日には、
外務省で、水越 英明国際協力局地球規模課題担当参事官と面会し、
日本で「世界一大きな授業」に参加した 7万2千463人を代表して、
全国から寄せられた3,860通の「首相・外務大臣への手紙」を手渡しました。
ミレニアム開発目標の一つである、
「2015年までに、全ての子どもが男女の区別なく
初等教育の全課程を修了できるようにする。」
は残念ながら達成できていません。

なので、来年も活動していく予定ですので、
興味のある人は是非参加してください。

授業の動画など、詳しい報告はこちらにあります↓
http://www.jnne.org/gce2015/report.html

ちなみに、〇×クイズの問題は以下になります。

全部正解できるかどうか、やってみてください♪
1.「万人のための教育」という目標のうちの一つは、
今年の2015年までに、成人、特に男性の識字率を
50%改善する事である。
2. 成人識字率の世界平均は約85%である。
3. 女の子が小学校を修了すると、HIVの感染率は約20%ほど下がる。

答え:

1. ×。特に女性。
「万人のための教育」 6つの目標は以下の6つ。
 ①. 就学前教育の拡大と改善
 ②. 無償で良質な初等義務教育を全ての子どもに保障
 ③. 青年成人の学習ニーズを充足
 ④. 成人識字率(特に女性)を50%改善
 ⑤. 教育における男女平等の達成
 ⑥. 教育のあらゆる側面での質を改善
2. ○ (83.9%)
成人識字率の世界平均は83.9%だが、
南アジアは64.2%、サハラ以南アフリカは62.9%、
アフリカのマリにおいてはたったの23.3%。
4人に3人が読み書きや計算ができない。
3. ×。女の子が小学校を卒業するだけでも、
知識や知恵が深まり、
卒業していない人に比べると、
HIVの感染率は50%も下がります。