青に、ピンクに、藍色に..:鮮やかに染まるインドの伝統工芸に魅せられて..
WEが行っているインドへのスタディーツアーでは、インドの
伝統工業を体験することができるそうです。今回はそのスタ
ディーツアーの様子を少しご紹介します。(清田)
https://www.we.org/stories/arts-and-crafts-in-india-with-me-to-we-trip/
インドのラジャスタン州に少女ザキラの家では、700年にも
および親から子どもたちへ、その子どもたちからそのまた子
どもたちへと代々伝統工芸が受け継がれています。
それは、絞り染めやブロックプリントのインドの伝統的な染
織技術で、今では旅行者たちを通じて、国境を越えて広が
っています。
インドのラジャスタン州のアラバリ山脈の麓にあるWEのア
ラバリ山荘キャンプ地で、朝目覚めたばかりのスタディー
ツアーの参加者のもとをザキラたちが訪れました。
WEのスタディーツアー参加者が草の上にマットを敷いて楽
しみにしてザキラたちを待っています。
ザキラは、父ユヌスや兄弟や従妹たちと、自宅のあるウダ
イプルから、2時間かけてこちらのキャンプにやってきました。
ザキラたちは、スタディルアーの参加者に、白い布をどのよ
うにして綺麗な色の布に染め上げるのかを教えるためにや
ってきたのです。
このスタディーツアーは、若者や家族、また企業の従業員
などが、現地の文化を体験できるWEの国際プロジェクトの
ひとつです。
「8月の雨季の時でした。」とユヌスは言いました。「空にか
かる虹を見た女王が、虹のような色の服を着たいと言った
ことが始まりで、この染織技術が生まれました。この繊維技
術で、色鮮やかな装いを楽しむことができるのです。」
ザキラの説明のもと、参加者はそれぞれお気に入りの布を
用意します。染める前の白い布をきつく正確な結び目で縛り
ます。
準備が出来たら、染色液の入った容器の前にいるユヌス
に手渡します。
ユヌスは手早くそれらを参加者の好きな色に浸します。ユヌ
スの衣服は真っ白ですが、一滴の染料もこぼすことはありません。
染料は全て天然のものです。黄色はターメリック、ピンクは
ビーツの粉末、藍色は木の葉から作られます。ユヌスが好
きな色は一番明るいピンクです。
「インドを訪れる人々にもっと私たちの伝統工芸を知っても
らいたいです。」とザキラは言います。
となりでは、美術を学ぶ学生たちがブロックプリントの染織
をしています。象や花やラクダなど様々な形の木版を染色
液に浸してから布にスタンプします。
ユヌスは言います。「昔は木の代わりに金属の型が使われ
ていました。様々な柄を生み出すブロックプリントや絞り染
めの工程は複雑で、それぞれ全てが手作業で行われます。
「私たちはもっと多くの人々にこの技術を教えたいです。何百
年も引き継いできたインドの伝統工芸を知ってほしいのです。」
カメラマンとしてこのツアーに同行したレベッカさんは言いま
す。「このツアーでインドの伝統工芸への認識を深めました
。」「帰国後の私の芸術活動に何かしら変化を与えてくれる
と思います。」
まもなく、屋外教室は降り注ぐ日光のもとカラフルなスカー
フでいっぱいになります。その横にはブロックプリントの作
品が並びます。
ここでの体験はレベッカさんら参加者にとって何物にも変え
られない貴重なものになるでしょう。
この伝統工芸は、ザキラやユヌスらが代々子どもたちに引
き継ぎ、そしてこのように国境を越えて人々に伝えることで
続いていくのです。
(原文記事執筆 :メーガン・ハリス 翻訳:翻訳チーム 文責:清田健介)
※今回は、WEのインドのスタディーツアーの模様をご紹介
しましたが、フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでも、インドでの
スタディーツアーを今年の夏に行います!ご興味がおありで
したら、下記の詳細をぜひご参照ください!
インドスタディーツアー2017夏
~インドの村で子どもに出会う、ボランティアの旅~
2017年8月7日月~13日成田発着
スタディツアーでは、観光ツアーでは知ることの出来ないよ
うな現地の方々の生活を体験し、日本の生活が当たり前で
はないという世界の現実を体感することができます。 そして
皆でのボランティアワークや、ディスカッションなどを通じて、
本音を語ることができる仲間になっていきます。仲間達と将
来について話をする機会もあり、帰国後もずっとずっと関わ
っていける出会いがあります。きっと、あなたにとって忘れら
れない時となるでしょう。
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