130万人以上ものイエメンにいる児童労働者
こんにちは、浅田です。
今日はILOニュースより、イエメンの児童労働についてです。
(訳者: 翻訳チーム 本郷真菜)
The original article
イエメンでは130万人以上の児童労働者がいるといわれています。うち5才から11才までの子どもは46万9千人いるとILO、社会開発基金、ユニセフの支援のもとで行われた調査で明らかになりました。
これは、5才から17才の子ども770万のうちの17%、5才から11才までの子どもの11%にあたります。
イエメンでは児童労働に関する2つの主要な条約を批准しています。一つは第138号 労働者の最低年齢に関する条約。14才が働ける最低年齢であること。二つ目が第182号、最悪の形態の児童労働条約。18才未満の子どもは危険な仕事をさせてはいけないということです。
ILOの調査によると、14才以下であっても労働者として雇われ、そして14才~17才の子ども達は1週間で30時間以上も働かされていたり、危険な仕事をさせられていると結論付けられていました。そして、130万人もの児童労働者に加えて30万人の14才~17才の子どもたちは彼らの年齢に合う仕事や状況下ではありますが働いていることがわかりました。
ILOのアラブ諸国担当のナダーアルーナシフさんは、「イエメンの子ども達の権利が奪われている問題が明らかになっています。国際社会のためにもこの国の子ども達の保護を優先すべきです。イエメンの発展は児童労働の問題にかかっています。」と話してくれました。
また、児童労働の子どもたちは他の子たちと比べて、学校に行けていなかったり、退学する人数も多いと言われています。
拡大する貧困、人口圧迫、政治情勢の不安定さ。そして、限られた労働の機会がイエメンの子ども達の生活を圧迫しています。
多くの国で児童労働は法律によって禁止され、厳しい制限があります。しかし、未だに過酷な状況で働いていたりする子どもたちがまだ沢山存在しています。