“世界で働く”をリアルに学んできました!【報告】フィリピン・スタディツアー
事業報告/支援地域レポート

“世界で働く”をリアルに学んできました!【報告】フィリピン・スタディツアー

2026年9月3日~9月10日(7泊8日)、この夏開催のフィリピンスタディツアーの2つめとなる、「国際協力の現場と世界で働く人に出会う旅」に、全国から高校生・大学生13名が集まり、スタッフ2名を含め15人で行ってきました!

 

<ツアー行程>

プログラム
Day1 成田からマニラへ

マニラからオロンガポ市へ車で移動

Day2 フィリピンの先住民族アエタの村でホームステイ
Day3 フェアトレード農家で植林ボランティア

刑務所や虐待から救出された男の子たちの保護施設を訪問

Day4 性的搾取の被害から救出された女の子たちの保護施設を訪問
Day5 スービック経済特区にある日系企業訪問

オロンガポ市からマニラへ車で移動

Day6 JICA・UNICEFフィリピン事務所訪問

現地のユース(若者)と交流

Day7 マニラ観光

マニラのスラム地域を訪問、ホームビジット

現地NGO職員を交えた振り返り

Day8 マニラから成田へ帰国

Day1

いざ、フィリピンへ!

いってきまーす!

オンラインでは顔を合わせていましたが、対面で全員集まるのは今日が初めて!
フィリピンまでの約5時間のフライト時間も、貴重な交流タイムとなりました。

マニラからオロンガポ市への道中、さっそくフィリピン名物のハロハロを食べました。

成田空港にて。みんなすでに良い笑顔😊

機内もエンジョイ!

上空から見たマニラ

紫芋アイスのハロハロ!🍨

 

Day2-3

先住民族アエタの村へ

オロンガポ市に到着した翌日、さっそく1つめの訪問先へ

途中、地元民でにぎわうローカルマーケットに寄り、村に持っていく食材などを調達。
日本では見たことのない食材にワクワクしたり、嗅いだことのない強烈なニオイに圧倒されたり。

赤く着色されているのはゆで卵

見たことのないフルーツがたくさん!

 

村に到着!

村に着くと、村の子どもたちが少しずつ集まってきました。すぐに参加者たちも緊張がほぐれ、気づけばみんな走りまわって遊んで汗だくに。
一緒に折り紙やボール遊び、川遊びをしたりと、大自然の中でゆっくりのんびり過ごしました。中には編み込みをしてもらった人も!言葉は通じなくても、みんなで楽しい時間を過ごすことができました。

子どもたちに披露した手品が大人気!

鉄板の折り紙も大人気!今はハートの折り方をレクチャー中

 激流の中でもビクともしない子どもたちの体幹に感動…!

 

アエタ美容室へようこそ*

夜はみんなでダンス♪♪

この日の夕食は、バナナの葉の上に出していただいた、フィリピンを代表する家庭料理アドボと、村で育てているマンゴー。マンゴーのおいしさにみんな感動感激!

その後のウェルカムパーティーでは、子どもたちと一緒に歌ったり踊ったりしました!そしてこの日の夜は、2人ずつに分かれて7つの家庭でホームステイ。竹や木でできたお家もあれば、トタンや石壁の家もありました。

ニワトリや豚の鳴き声、そして雨の音で目覚めた翌日は、山の中の農園にカラマンシーという柑橘の木を植えるお手伝いをしました。

「今まで食べたマンゴーの中で1番おいしい!」とみんな絶賛

子どもたちと一緒にエビカニクスを踊りました♪🦐🦀

こんな感じのお家に泊まりました

雨の中でしたが、村の子どもたちと一緒に植林ボランティア

Day3

法に触れた少年、虐待から救出された少年たちの暮らす施設へ

子どもが罪を犯す背景や更生、自立について学ぶ

3日目の午後は、現地NGO「プレダ基金」が運営する男の子たちの施設を訪問しました。ここでは、法に触れて保護された14歳以下の男の子たちの更生プログラムや、親族による性虐待などから救出された男の子たちの保護・自立支援などを行なっています。
ここでは、2人の少年がこの施設に来るまでのストーリーを話してくれました。私たちにとっては遠い存在である「麻薬」や「犯罪」が、彼らの生活にいかに身近に存在しているのか、そしてその背景には、貧困や親のネグレクトなどの要因があることをスタッフが説明してくれました。

交流会では、お互いの好きなアニメや自国のおすすめの料理について話したり、ゲームをしたりして遊びました。「神様が何でも願いを叶えてくれるなら、何をお願いする?」という質問に、多くの男の子が「家族と暮らすこと」、「自分の身に起こったことが、起こらなかったことにしてほしい」と答えました。天真爛漫に見える彼らの人生がいかに過酷なものなのか、考えさせられる一幕でした。

日本の歌として、ドラえもんのテーマソングを合唱

お返しとしてフィリピンの歌をうたってくれました

 

Day4

性的虐待や性産業から救出された女の子たちの施設へ

性暴力の実態、トラウマからの回復の過程を知る

4日目は、「プレダ基金」が運営する女の子たちの施設を訪問。天井が高く開放的な雰囲気のこの施設には、親族などによる性的虐待から保護されたり、違法なセックスバーなどから救出された女の子たち55人が暮らしています。
施設内にある、負の感情を吐き出すプライマルセラピーの部屋や、芸術を通じて感情を表現するアートセラピーの部屋などを見学。私たちに対してはニコニコ元気な子どもたちが、普段この施設でどのようなプログラムを受け、心の回復や自立に向けて頑張っているのかを学びました。

この施設にいる女の子の経験談を聞く場面では、みんなが言葉を失うような時間もありました。ですが、それでも前向きに生きていこうとしている彼女に、勇気を出して話してくれたことへの感謝を伝えました。

プライマルセラピーの部屋

体験談を話してくれているときの様子

前回のスタツア参加者からのプレゼントに、みんな大喜び!

強く明るく生きる彼女たちに、こちらが勇気をもらいました

私たちには何ができるのだろう・・・?

オロンガポ最後の夜は、市街地のモールで夕食を食べ、憧れのジプニーに乗りました。
その後、女の子の保護施設で見聞きしたことや感じたことを共有し合うために、振り返りの時間を持ちました。 辛い経験をしていても、明るく温かい笑顔で私たちを迎えてくれた女の子たちの強さ、性的虐待を根本的に無くすにはどうすればいいのか、私たちには何ができるのかなどについて、みんなで話しました。

ジプニーの外観

乗ってみるとこんな感じ

振り返りの様子

振り返りから派生して、お互いの進路の話も

Day5

スービック経済特区にある日系企業を訪問

「プレダ基金」を離れ、いざマニラへ

5日目は、これまでお世話になった「プレダ基金」を出て、オロンガポのビーチや日系企業を訪問しました。

日系企業では、事業内容の説明をしていただいたり、工場見学をさせていただいた他、海外で働くには、あらゆる多様性を理解し、現地の文化に適用しながら協働することが大切であるというメッセージをいただきました。

その後、車で約3時間かけてマニラへ。

プレダの調理師さんと。毎日おいしいご飯をSalamat po!

プレダ基金創設者のカレン神父と。お世話になりました!

大雨の中、ビーチにも行ってみました。

日系企業にて。コミュニケーションの大切さを学びました。

Day6

国際協力機関、JICAとUNICEFフィリピン事務所を訪問

「人生は運と縁で決まる」

6日目は、日本としての国際協力を行うJICAと、国連機関としての国際協力を行うUNICEFを訪問し、各機関の取り組みやフィリピンの抱える問題についてお話しいただいた他、職員の方々それぞれのキャリアパスや仕事のやりがい、困難の乗り越え方などについてお話をいただきました。個人の実体験をもとにしたリアルな経験談と共に、自分の興味関心・モチベーションを大事にすることや、常に挑戦し続けることの大切さ、「人生は運と縁で決まる」ということなど、貴重な人生訓をいただきました。
午後はホテルの一室を借りて、スラムに住むユースたちとの交流会を行いました。お互いの国の文化や最近の流行りなどについて、みんな楽しそうに話していました。

3名の職員さんのライフストーリーから、深い学びを得ました。

フィリピンの教育課題や波乱万丈な人生のお話に、一同驚愕。

ユースとの交流では、今流行りのスラングを教えてもらったり

将来の夢は?フィリピンのどんなところが好き?

Day7

城壁都市イントラムロスと、スラム地域「ナボタス」へ

マニラの歴史と貧富の差を学ぶ

帰国前日の7日目は、マニラ最古の城壁都市イントラムロスと、スラム地域「ナボタス」を訪問しました。 午前中、イントラムロスでフィリピンの長い統治下時代の歴史や、日本との歴史的な関係などについて学び、午後はナボタスで教育支援などを行なっている現地NGO「KPACIO」のスタッフと共にこの地域を訪れ、2~3人のグループに分かれて5つのご家庭の「ホームビジット」をさせてもらいました。私たちのイメージする「スラム」の雰囲気と、実際の温かいおもてなしとのギャップにみんな驚きつつ、「豊かさ」とは何か、改めて考えさせられました。
そしてフィリピン最後の夜は、現地のNGO職員さんを交えての、最後の振り返りを行いました。「今回のスタディツアーを通して、自分の進路に関する迷いが晴れた」、「先のことばかり考えて思い悩まず、もっと今を大事にしたい」、「人との出会いを大切にしていきたい」など、決意にも似た各自の言葉に、お互い胸が熱くなりました。

イントラムロスにあるサンチャゴ要塞にて

ナボタスのホームビジットにて

どこへ行っても子どもたちはパワフル!

現地NGO職員さんにみんな興味津々、質問攻め!

Day8

日本に帰国

またねフィリピン!、ただいま日本!

最終日も、午前中モールで最後のお買い物をしてから空港へ。刺激いっぱいの1週間だった分、

成田空港に着いた時の安心感はすごかったですね。みんなにまた会える日を、楽しみにしてます!

 マニラのホテル前にて。KPACIOのハリエットさんと一緒に

成田空港にて。みなさんお疲れまでした!

 


参加者の声(一部抜粋)

尾田心莉
とにかく毎日が刺激的でした。現地の子どもたちの表情や言葉はどれも自分に刺さるものばかりで、この子たちが毎日笑顔でいられるようにしてあげたいと心底思いました。行く場所一つひとつが自分にとってありえない環境だったけれど、それもまた面白いことでたくさんの挑戦をすることができたのがよかったです。子どもたちの笑顔のバックグラウンドを考えた時間は毎日ありました。そのときに浮かんだことが印象に残っています。なんとも言えない感情がたくさん残りました。このツアーを経験して、自分の生きる時間についてよく考えるようになりました。常に行動をていねいに、責任を持ってできるようにしていきたいです。

UY
当たり前とは何か、幸せとは何かを考えさせられたツアーでした。特にアエタコミュニティの訪問時に、子どもたちがすごく笑顔で元気よく遊んでいて、誰が誰の子どもなのか親なのかが分からないほどコミュニティが家族のような空間で、こういう幸せの形もあるのだなと感じました。また私たちが日本で暮らしていて当たり前だと思っていることが実はそうではないとも感じました。
現地のユースとの交流で将来の夢を聞いた際、”Successful”と答える子が多くいました。日本だと特定の職業や、将来自分がやりたいこと(世界旅行など)を答えるのが一般的なのでとても衝撃を受けました。現地のユースというのがスラム街などに住み、奨学金の援助を受けながら学校に通ういわゆる貧困層の人達というのもありますが、将来安定した生活をしたいという切実な思いが伝わってきてとても印象に残っています。
日系企業訪問時に担当してくださった方が話していた、その場の自分に今出来ることを考えて行動するということが、これまでもそうですが社会に出る時にも大切になってくるということを改めて感じました。自分で考えることで自身の成長、また新たな自分の発見にも繋がるのではないかと思いました。そして私自身将来についてまだまだぼんやりとしか考えられていないところがあったのですが、キャリアの話を伺った際に人生は1度きりという事を話されていて、やろうと思えば何でもできる環境にいるのに、やらないのはもったいないと感じました。このツアーに参加するという決断をしたようにこれからも自分の興味のあることに積極的に取り組んで充実した人生にしていきたいと思いました。

しゅうへい
とても勉強になりました。アエタ村が一番印象に残っていてそこでの子供達のパワフルな様子や大人たちの助け合っている様子がとても強く心を打たれました。ツアーで学んだ自分の広がった視野と多角的な視点を活かして自分にできることを考えていきたいです。

ののか
刺激的な毎日を過ごすことができ、たくさんの経験や学びを得ることができました。貧しい環境であっても、みんな笑っていた。元々子供との関わり方がわからず、子供と関わるようなボランティアは避けて探していました。ですが、このツアーで子供と関わることがとても好きになり、将来子供に関わるような国際協力の仕事をしたいと思えるようになりました。

H.S
本当に参加して良かったなと考えています。その理由の一つは、自分がどれだけ恵まれているのか気付くことができたからです。私は日本人の一般的な家に住んでいますが、先住民やスラム街にホームステイした際は自分が生活している環境の卓越性を知り、プレダ基金の施設を訪れた際には自分は家族にも恵まれているのだと気付くことができました。また、国際機関を訪問してたくさんの情報を得ることができ、いろいろな生き方を知ることができて自分の未来がとても楽しみになりました。

i.o
1番印象に残っているのは、フィリピン人の生き方、どんな境遇でも「幸せ」を見つけ生きることを全うしている姿勢です。「幸せに生きる」ために1番大切なものは何か、ツアーを通して自分の当たり前に感謝をすることや思いやりを持つこと、そういった一つ一つの行動に対する考えにおいて大きな変化が見られ、成長できたと思っています。

M
8日間が終わってワクワクして、切なくて、もどかしくて、心の中がくるくるしています。シャワーはないけれど、文明が発達していないからこそ使える川の水や支援が行き届いていないからこそある人々の繋がりなど、アエタの村やスラム地域への訪問を通して多くの幸せの形に触れることができました。また、一方的な支援は開発に過ぎず、支援を必要としている人と共に過ごし、同じ目線で考えることが大切なのだという気づきもありました。問題の多い世の中ですが自分の周りの小さな変化を積み重ねていきたいです。

しゅか
ツアー全体を通じて大変貴重な体験でした。現地での子供たちとの交流や企業訪問等を通して、自分の視点が大きく変わったと思います。中でも交流するときは現地の子供たちは本当に笑顔で楽しそうにしてくれている一方で、彼らはつらい過去や思いがあるということに衝撃的でした。私自身が想像しきれないことを抱えながらも人生を生きていることに、適切な表現ではないが、人間としての強さのようなものを感じたことが印象的でした。全体の活動を通して、教育の重要性を改めて感じ、今後国際協力の分野で働く際には教育について専門的に勉強していきたいと考えるようになりました。

りか
色々な背景を持った人々の暮らしを実際に目の当たりにして関わっていく中で、如何に貧困が人々の人生を苦しめるか、またそれが多面的であり非常に多くの困難を与えることを学びました。同時に、何があっても笑顔を忘れないという強さに感銘を受けました。また、私は海外あるいは国際機関で働きたいと考えていたので、企業訪問やJICA・UNICEF訪問で実際に働く大人の経験や考えをきくことができて非常に学びになり、将来に向けて今何をしたらいいかという問に答えを出せました。最後に、多くの衝撃や挑戦、学びがあった7泊8日の中で、様々な感情や考え方を共有した大切な仲間に出会えました。このような貴重な機会を設けてくださったこと、7日間私たちを支え導いてくださったこと、心から感謝しています。