Safe Guarding Policy
セーフガーディングポリシー

About
セーフガーディングとは

子どもや弱い立場にある人々の人権と安心・安全を守る環境づくりのことです。特に、子どもの権利を守るためのルールや仕組みづくりをし、子どもの権利に反する行為や危険を予防する取り組みを組織全体で行うことです。 ※団体発足時からチャイルドプロテクションという名称で運用していましたが、2024年にセーフガーディングとして改定しました。

FTCJ Safe guarding policy
FTCJセーフガーディングポリシー

フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)は、「誰一人取り残さ れない世界」を子どもたちとつくることを理念にかかげ事業を行う団体です。同時に、国連子ど もの権利条約が定める「子どもの権利」を守り、かつ活動に関わる全ての人の権利と安全を保障 する環境づくりに取り組んでいます。そのため、本セーフガーディング・ポリシー(以下、本ポ リシー)を設け、子どもや脆弱な立場に置かれている全ての人を含む、本法人の事業活動に関わ る人たちの安全と権利を守る環境づくりに組織として取り組む責任を強く認識し、基本原則と取 組みについて本ポリシーに定めます。

本ポリシーの概要

  • 周知
    FTCJは子どもや弱い立場にある人々の人権と安心・安全を守ることの意識を高めるため、すべての関係者に子どもの権利に反する行為や危険を予防する必要性を伝えます。
  • 予防
    FTCJは18歳以上のおとな向けと18歳未満の子ども向け活動ルールを策定し、関係者は活動ルールにのっとり行動します。
  • 対応
    FTCJは問題が起きた際スムーズに対処できるよう事前に相談フローを作成し、必要に応じて外部と連携をし対処します。
  • 報告
    FTCJは問題が起きたと疑われる場合には、対象者の安心・安全の確保をし問題の解決を図るとともに、再発防止に努めます。

子どもに対する姿勢について

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは子ども、おとな共に理想の姿は「自分の望む道を、自分で切り拓いていけるようになる」ことだと考えています。そのため、子どもに接する際のおとなの基本的な姿勢は、「教える」という上からではなく「子どもからいけんを引き出し、見守り、サポートする」という形が大切だと考えています。 それは子どもが自分自身でできることを必要以上に介入することは控え、「何かをやってあげる」ではなく、「対等な立場として子どもにアイディアを提案し、それをどうするかは子どもが決める」という姿勢です。ただし、法律に触れる場合や生命の危険がある場合は、おとなによる子どもへの介入は必要だと考えます。

Rules
活動ルール

フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)では、FTCJセーフガーディングポリシーに基づき、活動に参加する子どもやおとななどすべての関係者が、子どもの権利条約や人権を守る考え方に基づいて、安心して安全に活動に関われるよう、組織全体で環境づくりに取り組むため、18歳以上のおとな向けと18歳未満の子ども向け活動ルールを設けました。 活動ルールを理解しながら活動しましょう。

万が一、その規範 が守られず、子どもや弱い立場の人々の人権が侵害されるといった事態が生じたり、あるいは疑 われたりする場合には、対象者の安心・安全を確保し、問題の解決を図るとともに、再発防止に努めます。また、活動を通じて不安や懸念を感じたときには、ためらわずすぐに、相談窓口にご連絡ください。

活動ルール全文

18歳未満の方

活動ルール

すべての人の人権と安心・安全を守るために、約束ごとを全て読んで理解してから活動しましょう。

  1. 活動では、子どもも、おとなも、年下でも、年上でも、どんな性別でも、 誰を好きでも、どんな国籍、民族、言語、職業 や家庭環境でも、病気や障害のある人もない人も、 学校に行っていてもいなくても、勉強が苦手な人も得意な人も、 見た目・考え方や感じ方が違っても、 一人ひとりの意見を大切にして、一人ひとりを大切な人として接する。
  2. もしも意図せずに相手を傷つけてしまったら、立場に関係なくあやまる。
  3. 原則、子どもとおとなは誰もいない部屋で2人きりにならないこと。 (やむを得ない場合は、ドアや窓を開けるなどオープンな環境づくりをする。)
  4. 原則、子どもとおとなはメールやLINE、ZOOM、Slack、Instagram、X、Facebook などの ツールを通じたダイレ クトメッセージなどの1 対1でのやりとりをしないこと。
  5. 住所や学校名、誕生日、電話番号、メールアドレスなどは大切な個人情報です。 自分や活動で知り合った人の 個人情報は、他の人に知られないよう大切にあつかうこと。
  6. 活動で知り合った人をフリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ) と無関係な事柄で連絡をしたり、 イベントなどに無理やり勧誘したり、物を買うように 無理やり勧めたりしないこと。
  7. 活動時間を守ること(原則、フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)の活動は、小学生は夜8時、中高校生は夜9時までとします。)
  8. 活動のため、帰宅する時間が夜8時を過ぎるときは必ず保護者に連絡をすること。
  9. 通常の活動では外泊はせず、外泊が必要な場合は、必ず保護者に許可をとること。
  10. なるべくお金の貸し借りはしない。活動にお金が必要な場合はフリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)スタッフなどに相談をすること。
  11. 活動の場にナイフや花火など危険物、暴力シーンや性的描写のあるビデオ、雑誌、音楽を持ち込まない。
  12. 活動中に、喫煙をしないこと、お酒を飲まない。
  13. 活動と関係のない場面で、フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ) の名前を使わないこと。
  14. 個人が特定できる顔写真や名前などの個人情報を、本人の許可なくSNS に載せないこと。
    1. 本人の許可があったとしても①写真 ②住んでいる地域 ③本名(性・名両方)の 3 点セットのSNS への掲載 は本人が特定されやすいためなるべく控えましょう。
      (3 点セットで掲載する場合は本人と、未成年者は保護者 の許可をもらう)
    2. ②住んでいる地域を載せる場合、市町村は書かず、国や州・都道府県までとすること。

禁止事項

  1. ハラスメントの禁止
    ハラスメントとは、悪意があるなしに関係なく、人に対する「嫌がらせ」や「いじめ」などの迷惑行為をさします。 具体的 には、相手を嫌な思いにさせたり、傷つけたり、脅したり、困らせたりして、尊厳を傷つけることです。
    普段何気なく行なっていることでも、生まれた国や地域、立場によっては、嫌がらせやいじめと受け止められることが あります。子どもに対してだけでなく全ての人に対してのあらゆる種類のハラスメントは禁止です。 また、ハラスメントと受け止められそうになる発言や行動をしないように努めましょう。
    具体的には、以下の行為を禁止します。
    • 大声でしかったり、追い詰めたり、バカにしたりすること。
    • 暴力をふるうこと。
    • 性的な冗談やからかうなどの発言や行動をとったりすること。
    • 特定の人をえこひいきしたり、無視したり、差別し、集団から追いやること。
    • 自立支援を行っている国や地域で、子どもの裸を撮影することや、子どもの裸が映り込んだ写真や動画をウェブサ イトなどで共有すること。
    • 自立支援を行っている受益者(支援を受けている人)の写真とともに、その人が暮らす村の名前や所属するグルー プの名前、その他個人情報をインターネット上にフリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)のスタッフの許可なく公開すること。
    • その他、活動を通じて知り合った人に対し、ハラスメントのおそれとなる発言や行動をすること。 (例:年上であることを利用して、相手を言いなりにさせたり、逆らわせないようにさせたりするなど)
  2. 情報の無断使用の禁止
    フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)が管理している資料(映像データ、教材、事業企画など)をフリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)の許可なく、 無断で使用することはできま せん。使用したい場合は、必ずフリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)に聞いてください。

安全に活動するポイント

連絡先交換をするときに覚えてほしいこと!
<活動を通じて知り合った人と連絡先交換するときに>

  1. 連絡先の交換について、人によっては保護者の確認が必要な場合もあります。
  2. 連絡先の交換は、断ることもOKです。連絡先交換ができない人もいることを知っておきましょう。
  3. 連絡先を交換したいときは、あいてに教えてもらうのではなく自分の連絡先を伝えるようにしましょう。
    例)
    〇「わたしの連絡先はこれです。良かったら連絡してね。」
    ×「あなたの連絡先を教えてください」「絶対に連絡してね」
  4. 連絡先を交換した後の外部の人などとのやり取りは、FTCJでは責任は追えず、サポートが難しくなります。

18歳以上の方

子どもを含む全ての人の人権と安心・安全を守るため、下記の活動ルールを全て読んで理解してから活動に参加をお願いします。

18歳未満の方にご案内している活動のルールはフリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)の活動に参加する子どももおとなも守るべき内容です。
特に18歳以上の方は活動の約束が守られるようサポートする責任があることを理解し行動してください。

全ての関係者は子どもと接する際に以下の点に留意する必要があります

  1. どのような状況が子どもにとって危険なのかを察知し、未然に対処すること。
  2. 危険を最小限に留められるよう、計画段階で事業内容や実施場所を熟考し必要な環境を整えること。
  3. 原則、子どもとおとなは誰もいない部屋で2 人きりにならないこと。可能な限り、他者の目が届く場所で子どもと接すること。
  4. どのような問題提起や懸念も気軽に表明できて話し合えるような、オープンな雰囲気をつくること。
  5. 不適切な行為または虐待となりうる言動が見過ごされないように、各々が責任感を持つこと。
  6. 関わるおとなや関係者とどう接しているかについて日ごろから子どもと話し、気になっていることがあれば伝えるよう促すこと。
  7. 子どもをエンパワーする。すなわち、子どもの権利に関する理解や、何が適切で何が不適切か、また問題が起きた時にどうしたら良 いかについて子どもたちと話し合うこと。

全ての関係者に以下の行為は許されません

  1. 必要以上にボディタッチをすること。(例:ほめるつもりで頭をなでる、ひざの上に乗せるなど)
  2. 他人、特に子どもを叩いたり、暴力によって身体的に傷つけたりする。
  3. 子どもと性的・肉体的関係をもつ。
  4. 子どもや弱い立場の人を利用する、もしくは傷つけると捉えられかねない関係性をつくる。
  5. 子どもや弱い立場の人に対して不適切な言葉を使ったり、侮辱的・攻撃的な提案や示唆をする。
  6. 子どもが虐待にあいやすい状況をつくる。
  7. 不適切な、あるいは、性的なことを連想させる挑発的な身振りや態度を取る。
  8. 子どもが自分でできることを必要以上に手伝う。
  9. 違法、危険、または乱暴な子どもの振る舞いを大目に見たり、加担する。
  10. はずかしめる、自尊心を傷つける、軽視する、見下すなど、あらゆる方法で子どもや弱い立場の人を心理的に傷つける。
  11. 特定の子どもを差別したり、他の子と異なる扱いをしたり、えこひいきをして集団から排除する。
  12. 活動に関わる子どもと活動外で個人的に連絡をとる、もしくはとろうとする。 (当日写真撮影・SNS 掲載)
  13. 活動に参加している子どもと同じ床(とこ)で寝る。
  14. 活動に参加している子どもと同じ部屋で寝る。ただし、例外的状況かつ事前に上長の許可を得ている場合を除く。
  15. ポルノグラフィーや過激な暴力を含む不適切な画像、動画、ウェブサイトに子どもを誘導しその危険にさらす。
  16. 規範違反との疑念をもたれかねないような状況に自分自身を置く。

活動ルールに違反した場合

活動ルールに違反する行動が認められた場合、 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)の理事会の決定に従い、団体の活動への参加をお断りさせていただきます。また、内容によっては所属団体へのご連絡等の対応を行う場合があります。また、フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)の秘密情報を開示、漏洩もしくは使用するなどした場合、場合により法的な責任を負担しフリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ)が被った一切の損害を賠償していただきます。

Contact
相談窓口

活動中、わからないこと、心配なこと、困ったことなどがあったら、 一人で悩まずFTCJ セーフガーディング相談窓口に遠慮なく連絡してください。

認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(FTCJ) セーフガーディング相談窓口

専用メールアドレス:soudan@ftcj.org

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