【ご報告】2026年1月 アエタコミュニティ訪問
事業報告/支援地域レポート

【ご報告】2026年1月 アエタコミュニティ訪問

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、フィリピンの先住民族アエタの人々のコミュニティ自立支援事業を行っています。先月は現地を訪問し、小学校での給食支援の進捗を確認してきました。

 

◆給食の提供について

1日1食しか食べられないため、空腹で授業に集中できない、体が弱いので学校を休みがちになってしまう、また、農作業や家の手伝いをするために学校に通わせてもらえない、そんな子どもたちが小学校に継続して通うことができるよう、私たちは昨年から、アエタの子どもたちが通う小学校で給食支援を始めました。

現在提供している給食のメニューは2つあります。1つは、私たちの現地パートナー団体「プレダ基金」の施設で暮らす女の子たちが、職業訓練の一環として作った栄養価の高いパンです。もう1つは、簡単に作れる温かい食事として、現地の方々のアイディアにより提供を始めた、お肉や野菜入りのおかゆです。パンはできるだけ焼き立てのものを提供しているそうで、運ばれてきただけでとてもいい匂いがしました。生地には、スーパーフードとして注目されているモリンガを練り込んでいるそうです。そして、おかゆは子どもたちが元気になれるよう、塩とニンニクの効かせた味付けにしているということでした。

今回、現地を訪問したスタッフも給食配布に参加したのですが、給食配布の前には、代表の子どもたちによるダンスの披露もあり、テンションが最高潮に高まった状態での給食タイムでした。子どもたちは、今か今かと待ちきれない様子でパンやおかゆの列に並び、給食を手にした子どもたちは、友人と談笑しながら、ゆっくりおいしそうに給食を楽しんでいました。

事業開始当初は、資金不足により毎日の提供が難しかった給食支援ですが、大変ありがたいことに、皆さまからの継続的なご寄付により、現在はほぼ毎日給食を提供することができています。皆様の温かいご支援に、重ねて心より感謝申し上げます。皆さまのご支援が、アエタの子どもたちの健やかな成長を支える大きな力となっています。

 

◆子どもたちの住居
今回の訪問では、子どもたちの住む家の中を見せてもらうことができました。子どもたちの暮らす家は、ヤシの木や竹を使った伝統的な造りが多い一方で、トタンなどの金属を屋根に使う家や、コンクリートの壁にヤシの葉のような素材を組み合わせた家など、さまざまな形があります。風通しを良くするために高床式になっている家が多くみられます。水道は一軒に一つはないので、共同で使用しており、まだ水道の通っていない地域では、川の水を汲んできて生活をしているそうです。

 

◆子どもたちの遊び場

子どもたちは森の中で、岩の上でも木の上でも、まるで足の裏に吸盤があるかのようにスルスルと登り降りしていて、その身体能力の高さに驚くばかりでした。そして、高い木に登って苦労して取ったその実を私たちにくれるなど、とってもワイルドでとっても温かい子どもたちでした。また、私たちがカメラを向けると、いつも思い思いのキメポーズをしてくれました。

◆結婚式の会場

今回の訪問時、いつも子どもたちが遊んでいる原っぱに、これまでにはなかったテラスのようなものが作られていました。子どもたちに聞いてみたところ、来週結婚式があるので、その時の会場として、みんなで作ったものだということでした。ここでも、アエタの人々のコミュニティの団結力と温かさを感じました。

 

ペンパルサポーターの皆さまを始め、たくさんの方々のご支援により、アエタの人々の生活が少しずつ豊かになり、そして子どもたちの笑顔を守ることができています。この新しい事業を支えてくださり、本当にありがとうございます。

今後さらにサポーターを増やし、アエタの子どもたちへの給食の提供を継続する他、まだ水道のない地域に水道を通し、衛生環境を整備することを考えています。

どうか引き続き、皆様の温かいご支援をいただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。