【報告】排外主義言説と市民社会の動きを踏まえて、これからの私たちの活動を考えるワークショップ(We are the MOVEMENT )
事業報告/支援地域レポート

【報告】排外主義言説と市民社会の動きを踏まえて、これからの私たちの活動を考えるワークショップ(We are the MOVEMENT )

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、大東建託グループみらい基金などからの助成を頂き、子ども・若者のソーシャルアクションイベント開催を応援する「We are the MOVEMENT 」を実施しています。

この度、プロジェクトメンバーからイベント開催報告が届きました!


 

【アクション実施報告】

8月21日(木)に、参院選の前後の、排外主義言説と市民社会の動きを踏まえて、これからの私たちの活動を考えるワークショップを実施し、8名の方にご参加いただきました。
 

【企画・アクション内容報告】
当日は、NPO法人Wake Up Japanの鈴木洋一さんを講師にお招きし、若い社会活動家の横のつながりネットワークづくりの必要性について考えました。
ワークショップには、難民移民、発達障がい者、生活困窮者と関わりがあり、選挙の間にヘイトのニュースを見て痛みを抱えていたり、差別的発言をする身近な人と向き合う上で痛みを抱えていたりする若者が参加しました。
まず、安心の場づくりを行ったうえで、社会を変える上で必要な構造理解/問題意識/ムーブメントを育む力についてのレクチャーを受けました。またムーブメントにおける自身の立ち位置、アクションの分類、行動変容までの過程についてグループディスカッションを通して意見交換をしました。
次に、今回は参加者の多くが痛みを抱えていると想定されたことから、共感的コミュニケーションの手法を活用してセルフケアを行ったうえで、日常的に痛みが伴った状態についての客観的理解を試みました。

 
【参加者アンケート】
社会変革の理論から知ることができ、今後どのように社会に対してActionを取っていけばよいか、参加者の方々と考えることができ、とても有意義な時間でした。また、社会で活動する中で痛みを感じたときに、その感情を分かち合い、理念を共有することでセルフケアをできる環境の大切さを感じ、今後もこのような時間を定期的に取りたいなと思いました。

 

【企画を実施してみて】
今回は、企画中に参議院議員選挙があり、当初の目的や状況が大きく変化しました。今回参加した若者の多くが、排外主義的言説に痛みを抱えており、心のケアをすることがより求められました。そのため、当初考えていた具体的なネットワークづくりのためのネクストステップを議論する前に、心のケアを優先しました。
社会課題を超えて活動家が連帯し声を上げていく必要性についての共通認識が形成されたかについても課題が残ります。一方で、参加した若者の中には、当日、顔を合わせた他の若者とその場でつながり情報交換をしたり、分野横断型で社会化だについて対話を行う場を作り始めたりする動きもみられ、今後、個々人のつながりが一つの紐帯として機能するネットワークへと発展させていきたいと思います。

 


※本企画は、大東建託グループ みらい基金の助成、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの
運営補佐のもと実施されている、「We are the MOVEMENT」の一環として開催されています。
「大東建託グループみらい基金」による助成ご協力に、心より感謝いたします。