
【インドスタディツアー2025夏】報告Vol.2 ーDay4~Day5の様子
DAY4(2025年8月4日)
手でご飯を食べることが普通になってきたインド4日目、私たちはヤギ支援を行った村と、今も多くの子どもが働いているというレンガ工場を訪ねました。
ヤギ支援を行った村では、ヤギをもらった女性たちと「ホットシート」というワークを通して交流しました。「そのアクセサリーは手作り?」、「趣味は?」、「今までの人生で一番嬉しかったことは?」などお互いのことについてたくさん質問し合いました。また、実際にヤギをどのように飼っているのか、ヤギは村の生活をどのように良くしてくれたのかについてもお話を聞きました。
その後訪れたレンガ工場では、レンガをどのように作るのか、そしてその作業がどんなに大変なものなのか教えてもらいました。実際にレンガを持ってみると、その重さにびっくり。5~6歳の子どもが、総重量20kgにもなる8個のレンガを頭に載せて運ぶということを聞き、その過酷さに唖然としてしまいました。暗くて狭い空間に一家で寝泊まりし、低賃金で住み込みで働くこと、もちろん学校には行けず、この敷地の外の世界のことを知らずに育つ子どもがいるということに、衝撃を受けました。
この日の夜は、これまでに見てきた場所、交流してきた人々の思いをふまえて、自分がこれからどんなことに取り組んでいきたいのか、一人ひとり共有する時間を持ちました。それに対して、スワパンさんからの一人ひとりに対して熱いフィードバックがありました。リーダーには、時に優しさだけでなく厳しさも必要であること、一人ではなくチームで活動することの意味など、一同胸が熱くなりました。
DAY5(2025年8月5日)
コルカタ最終日のこの日、私たちはマザーテレサの施設で障害を持つ子どもたちと一緒に遊んだり、食事の介助をするボランティアをしました。言葉は通じなくても、言葉をかけ続けることに意味があること、笑顔を通してこちらの気持ちが伝わること、普段の生活では感じられないたくさんのことを学びました。また、自分の休暇を利用して長期的にコルカタに滞在し、この施設にボランティアに来ている様々な国の人々と出会い、「ボランティアとは何なのか」ということを改めて考えました。
そしていよいよ、夜行列車に乗りバラナシへ!コルカタ駅の大きさにびっくりしつつ、水や翌日の朝食を買い電車に乗り込むと、そこはザ・インドな自由空間。自分の好きな音楽を大音量でかけている人もいれば、夜中にチャイやビリヤニ、スカーフを売りに来る人もいて、自分の仲間と近くで寝るために、席の交換を申し込まれたり・・・私たちもみんなで怖い話をしたりUNOをしたり、みんなで思い思いの過ごし方をするのがとても楽しかったですね。
【参加者の声 ~このスタディツアーで学んだことや、印象的だったこと~】
これは圧倒的にインド人の優しい半端ないってことですね!!色々な地域に旅行に行ったことがあってこれまでに旅行の中でこんなに人の優しさに触れた旅行はなかったと思います。チャイやお菓子を沢山くれた村のお母様方、夜行電車でUNOをするために待っててくれたおじさん、笑顔で手を振ってくれる街の人、出会った全員が温かく迎え入れてくれたことがものすごく印象に残っています。(高校3年生)
路上で生活している子どもを最初に見た時は衝撃とショック、自分への嫌悪感で泣いてしまったが、後からじっくり考えた際に、泣きたいのはあの子たちであり、実際に見た私たちがあの現状を変えなくてはいけないと強く思うことができた。(高校3年生)
レンガ工場で見た寝床や、働く環境が強く印象に残っています。小さく暑い部屋の中、硬いレンガの上で何人もの子どもが寝ていることを思うと、胸が苦しくなります。そして、世界には自分の知らなかった、解決すべき問題がたくさんあることを学びました。また、スワパンさんのように、自分のわずかな行動で救える命があることを知りました。(高校1年生)