福島県相馬市に行ってきました。
事業報告/支援地域レポート

福島県相馬市に行ってきました。

2011.05.27

こんにちは、FTCJ事務局の中島早苗です。

先週の金曜日に福島県の相馬市を訪問してきました。

目的は、相馬市にある小・中・高校の学校の現状を学び

外部からの支援が必要なのかどうか、必要ならどういった支援が有効かということを調査するためです。

市の教育委員会や高校の先生にお会いして、色々と現状を伺ったり、

学校を見学したりしました。

福島県相馬市は沿岸部にあるまちですが、3月11日の地震や津波で

たくさんの家や人が流され、多くの被害がありました。

それに加え、放射能汚染という苦しみも重なり、

復興まで本当に大変な道のりがかかるだろうことが予想されます。

3月11日以前は、夏場に多くの人でにぎわう大浜海水浴場、

市民の憩いの場として松林が保存・整備された公園や、

他地域からも人気のドライブコースがある大須海岸、

県内唯一のあさりの産地として潮干狩りができる松川浦、

東北でも有数の活魚の水揚げ港としてにぎわう松川浦漁港の

水産物直売センターなどがあり、自然と文化、産業が

融合する魅力的な海岸部でした。

そのため、観光客が休める民宿旅館街もありました。

しかし、今回の震災により、

松川浦全体が地震と津波の被害にあい、

沿岸部の旅館街や住居地域、水産物直売センターなどが

壊滅的被害に遭いました。

多くの人が家や家族や仕事を失いました。

今回の訪問で、海岸沿いの様子を視察しましたが、

津波により多くの家が流されたその災害の爪痕をみて

言葉を失いました。そこには、家があっただろう跡は

ありますが、今は何もないからです。

 

 

 

 

 

震災から2か月以上経った今でも、沿岸部は瓦礫や流された車や

船が陸地や海の中に浮かんでいました。家々があった跡の周辺には、

茶碗や時計、ランドセルといった品々が道端に散乱しており、

ここで家族が生活していたことを証明するとともに

被害の甚大さを物語っていました。