活躍の舞台は、オリンピックのプールからケニアのマラ川へ

2016年のリオ・オリンピックで、競泳選手として金メダルを

獲得したペニー・オレクシアク。水にはずっと親しんできたペ

ニーですが、ケニアでのスタディーツアーで、水の大切さをよ

り深く知ることができたようです。(清田)
https://www.we.org/stories/olympic-medal-winning-swimmer-penny-oleksiak-gains-perspective-on-water-consumption-during-me-to-we-trip-to-kenya-with-her-family/

 

 

リチャード・オレクシアクは、オリンピックの競泳で一躍有名

となったペニーの父親です。彼は WE(フリ・ーザ・チルドレン

)のケニアへのスタディーツアーが、この旅慣れしているエ

リートアスリトーの一家にとって、刺激的で視野が広がる経

験になることを期待しました。

 

しかしスタディーツアーでのこの家族の経験は、彼らの期待

以上のものでした。

 

「特別な学びのある旅でした」とリチャードは言います。「素

晴らしい経験になりました。人びとはあたたかく、フレンドリー

でした。誰もが私たちに心を開いてくれて、素敵なところでした」

 

オレクシアク一家は多忙ですが、ペニーの練習や大会の合間

に、スタディーツアーに参加するため2週間の日程を調整しました。

ペニーはアスリートの一家に生まれ、5人兄妹の末っ子です。

両親は大学生アスリートでした。母親は競泳で背泳と自由形の

記録保持者で、父親はバスケットボールとサッカーの選手でした。

兄の一人はホッケー選手として全米体育協会(NCAA)の選手権に

出場し、もう一人の兄はナショナルホッケーリーグ(NHL)のダラス・

スターズに所属し、ディフェンスとして活躍しています。また、姉はノースイースタン大学でボート選手をしています。

 

ペニーは母と父、2人の姉、そして仲の良い友人と一緒に

ケニアへ旅立ちました。

 

「今回の旅はペニーのためだけの機会というわけではあり

ませんでした。家族のための時間でした」とトロント在住で

普段は脚本家として働くリチャードは言います。

 

「WEでの全ての経験と、ケニアでのWEの活動はみなさん

が本当に体験すべきことだと思います。現地での生活は、

文字を読んで理解することもできないし、テレビを見ること

もできません。活動が人々の生活にどのような変化をもた

らすのかを本当に理解するために、その場にいなければな

りません」とリチャードは言います。「また、WEは現地で欧米

の文化を押し付けるようなことは一切していませんでした。

欧米のやり方を押し付けてやろうなんていうことは一切せず、

ただただ現地の人たちの生活を良くすることに集中していまし

た。現地の文化や人びとに敬意を払っていました。今回は、こ

れまでで最も満足した経験の1つになりました」

 

リチャードは「子育ての役割の1つは、子どもたちの視野を

広げることです」と言います。

 

「わが家の子どもたちは、というより他の子どもたちについて

もそうだと思うんですが、どこかへ行くだけでは実際に彼らを

刺激することはできません」とリチャードは言います。「しかし、

知らない場所に出かけて何かを経験することで、単なる旅行以

上の経験になります。子どもたちの考え方が変わるのです。そ

して、物事への視点が変わった子どもたちが家に帰ると、経験

したことを日常生活で活かすことができます」

 

「ペニーはカナダに戻ると、世界のことについて驚くほど熱

心に話すようになりました。世界の中で自分に何ができる

かや、競泳選手という立場を活かして何ができるかという

ことについても話すようになりました」

 

ペニーは、まさに水中でこれまでの人生を切り開いてきま

した。しかし、スタディーツアーで初めて水を背負って運ぶ

体験をして、水の大切さを本当に理解することができまし

た。また、人々が暮らす世界をより良くするために、オリン

ピック選手という立場を活かすこともできると実感できました。

 

ペニーは、忙しく活動したある日のことを教えてくれました。

彼女と仲間たちは、近くの川から水を運ぶのを手伝うために、

一人の女性の小屋に着きました。「私たちは、水中を歩くように

言われたんです。私が水のことを言われるなんて、面白かった

です。でも、私はその言葉の意図を本当には理解できていませ

んでした」

 

ペニーはこの経験を決して忘れることはないでしょう。

 

 

岩場の道を下って空の20リットルの石油缶を運んだ後、ペ

ニーは缶いっぱいに川の水を入れました。それから1km近

くも自身の鍛えた背中に缶を背負って運びました。「スタディーツアー

で水の消費について多くのことを学びました」とペニーは言います。「

現地の人たちは、とても熱心に水を無駄にしない方法を私たちに教

えてくれました。あの経験のおかげで、私の価値観は本当に変わりました」

 

ペニーは以前、WE Dayでスピーチしたこともありました。し

かし彼女の父親は「ペニーが持っていた世界への意識は、

非常に漠然としたものでした」と言います。

 

「もしみなさんがケニアで学校を建てるためにレンガを運んだら、

はなしは全く違うでしょう。より実感が伴う意識を持てます。もし、

ペニーがケニアでの学校建設により深く関わったら、それは彼女

にもより満足感があり、実りの多い経験となるでしょう。」

 

スタディーツアーの後、家族の中でペニーだけが更にWEの

活動に参加したいと考えているわけではありません。「私た

ち家族全員、WEの活動が物事を変える力があること、そし

て私たちが家族としてどのようにWEの活動拡大のために貢

献できたか認識しながら、旅から帰ってきました」とリチャー

ドは言います。ペニーは今も、学校の先生の娘がノースカロ

ライナ州でWEの学校プログラムを自分の学校にも取り入れ

ようとする活動に関わり続けています。

 

また、リチャードは次のようにも言います。「私たちは世界中を

旅しましたが、WEのような経験ができた旅は1つもありません。

この旅については言葉では説明できませんが、価値観が変わ

って戻ってきますよ」

 

(原文記事執筆:シェリー・ペイジ  翻訳:翻訳チーム 山

田あさ子 文責:清田健介)