フィリピンミンダナオ島での戦闘活動の終結宣言とこれからの支援について
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、
フィリピンのマラウイ・イスラム市で勃発したフィリピン軍と過激派組織イスラム国(IS)系武装勢力の戦闘激化、
そして現地で避難民が出ていることを受け、生活用品の支給などの緊急支援を実施しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フィリピンミンダナオ島西部マラウィ避難民緊急支援へのご協力お願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、現地での紛争が発生してから5か月経過した先月、
フィリピンの国防相により終結宣言が発表されました。
紛争はイスラム国(IS)系武装勢力が主にマラウイ市を占拠したため、
住民はその地域を出ざる負えず、国難避難民となり、避難民キャンプやほかの地域に住む知人や親族を頼り暮らしていました。
今後住民は自分の家へ戻ることが予想されますが、市内では激戦が繰り広げられたことや、IS武装勢力が、住民や街の所有物を略奪したため、すぐに生活をおくれるような状況ではありません。
10月半ばにフィリピン教育省がステークホルダーフォーラムを開催し、そこで報告した情報によると、マラウィ市にあった69の学校のうち、22校もが破壊されて、学校が再開できない状況にあることがわかりました。
戦闘は終結しましたが、人々の生活再開についてや、地域の復興についてはまだこれから時間がかかることが予想されます。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは引き続き避難している人々への支援を行うほか、現地の状況やニーズ調査を行っていきます。
支援活動についても追って報告いたします。
■関連記事
【コラム】 フィリピンの戒厳令の、過去と現在