【フィリピン障害者支援事業】国立盲学校支援の進捗と購入品変更の報告

3月24日~4月5日、フィリピン出張で、パートナー先であるフィリピン国立盲学校にも出向き、現状を見たり、校長先生と今後の事業について打ち合わせをしてまいりました。渡航するとよく想定外の事実を目の当たりにするフィリピンですが、今回も衝撃的な現状を知りました。

 

1月の総理夫人盲学校ご視察後に多くの現地メディアさんにクラウドファンディングについて報道していただいた結果、先月他財団さんよりスクールバスのご寄附があったようなのです。

 

さらに、2月に他の高校で校外学習に行っていたスクールバスが事故を起こして沢山の生徒が亡くなるという痛ましい事故を機に、フィリピン教育省が全ての学校・大学を対象にスクールバス等で校外学習やイベントに生徒たちを大量に移動させることを禁止するようになり、当面スクールバス使用の目処が立たなくなったことも分かりました。

 

クラウドファンディングにご協力いただいた方には個別にご連絡させていただいたのですが、上述したような状況の変化を受け、スクールバス購入に使用する予定でした金額を、盲学校側が他に希望している点字プリンターと、パソコンの画面読み上げソフトJaws(ジョーズ)の購入に使用させていただくこととなりました。

 

現在盲学校には144人の生徒が在学しているにも関わらず、点字プリンターが1台しかありません。先生方が休日に印刷のため出勤する等最善を尽くしても印刷が間に合わず、生徒たちに十分な量の教材が提供しきれていない状況です(点字印刷には1枚あたり1分以上時間がかかります)。

 

またパソコンの画面読み上げソフトが高額なので、画面が見えるだけの視力がある生徒へのパソコン講習は積極的に行われていますが、全盲学生へのパソコン講習の機会が限られています。

 

寮修繕は、予定通り寮の天井と屋根、そして現在では使用できる電気量が限られしばしば停電が起きてしまう状況を改善するため、電気回路の修正を行います。

 

寮修繕工事は盲学校が建設会社との契約主体になって行い、当団体が必要金額を盲学校に寄付するという形を取るのですが、万が一何か法律的なトラブルが起きた時のため、この契約内容をフィリピン教育省も把握していることを確認し、3月29日に盲学校や教育省との間で次の内容を含む覚書を取り交わしました。

 

①適切なタイミングで資金を寄付する責任は当団体にある。

②円滑に建設会社と連絡を取り修繕を進める責任は盲学校にある。

③法律的な問題が起きた際の対応責任は教育省にある。

 

工事契約の主体が国立盲学校なので、建設会社を決定する際、政府の入札手続きを踏まなければなりません。4月2週目から3週間、建設会社募集のお知らせが政府のホームページ上で公開され、4月末に入札をし、落札後、5月より修繕工事が始まる予定です。

 

修繕工事には3カ月かかると言われていますが、7月以降台風の季節になります。天候により延期が予想されます。

 

工事の進捗等はまた追ってお知らせさせていただきます。