【報告】10月12-14日ジェンカレ合宿2024(We are the MOVEMENT)
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、大東建託グループみらい基金などからの助成を頂き、子ども・若者のソーシャルアクションイベント開催を応援する「We are the MOVEMENT 」を実施しています。
この度、プロジェクトメンバーからイベント開催報告が届きました!
【アクション実施報告】
2024年10月12日(土)から14日(月)に一般社団法人GENCOURAGEが、ゼミ生を対象に「ジェンカレ合宿2024」を行い、約45人の方にご参加いただきました。
【企画・アクション内容報告】
ジェンカレは、ジェンダー課題に関心のある若者(15歳〜29歳)が、ジェンダー平等な社会を目指し、一歩踏み出すためのサードプレイスです。参加者である「ゼミ生」は、ジェンダーに関する講義やワークショップ、ジェンダー平等の実現に向けて自身が取り組む行動計画「My Action Plan(以下、MAP)」の作成・実行に今年の9月から取り組んでいます。
Webサイト:https://gencollege.org/
その中で今回は社会変革スキルとマインドを養う場として、「ジェンカレ合宿2024」を開催しました!
合宿1日目は、NPO法人Wake Up Japanの鈴木洋一さんを講師にお招きし、「変革に向けたスキル・マインドセット研修」を実施しました。研修は「安心の場づくり」のワークからスタート。ジェンカレは、普段オンラインで講義などをしているため、ゼミ生同士が対面で会うのは今回が初めてでした。アクティビティを通じて、段々と緊張がほぐれ、ゼミ生同士の関係構築が進んでいく様子が印象的でした。また、社会変革に関する様々なインプットやセルフケア、演劇を用いたケースワークなども実施しました。
合宿2日目は、2つのワークを実施しました。1つ目は、株式会社クレアン代表取締役会長の薗田綾子さんによる「みらいワークショップ」です。このワークショップでは、バックキャスティングの手法を用いて、2050年の未来について「最高のシナリオ」と「最悪のシナリオ」を考えました。理系分野の男女比が同じになることや女性議員が増加することが最高なシナリオとしてあげられる一方で、女性管理職の割合が増えない、戦争が起こるなどが最悪のシナリオとして示され、さまざまな視点から未来を想像しました。この最高のシナリオを実現するために、「今から」どのようなアクションをするのかを考えるのがこのワークショップのポイントです。
もう1つは、株式会社フューチャーセッションズの有福英幸さん、橋本阿姫さんによる「共創と対話」ワークショップです。このワークショップでは、課題を考える際の「問い」の立て方やステークホルダーの巻き込み方について学びました。後半の時間は、3人グループに分かれ関心のあるジェンダー課題をテーマに対話をしながら問いを考える時間となりました。
最終日は、ジェンカレを支えてくださっているメンターの方々をお招きし、「メンターに聞く社会変革」と題したトークセッションを開催しました。ジェンカレではMAPを作成・実行するにあたり、ゼミ生それぞれにメンター(既に社会変革を目指してアクションを起こされているフロントランナーの皆さん)がつき、伴走していただいています。メンターの方々から直接お話を伺うことで、「ジェンダー平等実現のためにどのようなアクションを起こすか」「どのようなモチベーションでやっているのか」などが一層具体的になったのではないかと思います。
【参加者の声】
・メンターさんやゼミ生の方々含め、ジェンカレに入らないと関われないような方たちとお話しできてうれしかった。
・積極的に声をかけるタイプではないため、初日は本当に全員と話せるのかと不安でしたが、気づくと30人ほどいたメンバー全員と話したことがある状態で終えることができており、非常に嬉しかったです。
・鈴木さんが講義の最初に心理的安全性を高めるための工夫を凝らしてくださったおかげで、全体をとおして心理的安全性をある程度確保できていたように感じる。
・自分が考えているアクションマップについて人とディスカッションすることが初めてで、自分が何をしたいのか、何のためにやりたいのかということが以前よりもとてもクリアになりました。
・座学のみでなく、合間にグループディスカッションがあることや、終盤に体を動かして学ぶということが、新鮮で楽しかった。
【イベントを実施してみて】
ジェンカレに集まる若者の多くは、「ジェンダー課題解決のために何かしてみたいが、一歩が踏み出せない、踏み出し方が分からない」という状況にあります。今回の合宿を通じて、社会変革のための基礎的な知識から協働の大切さ、そして実際にアクションを起こしている方々のストーリーまで、包括的な学びを提供できたことは非常に意義がありました。
ここからは実際にゼミ生自身がどんな課題に関心を持ち、アクションを起こすのかを考えるフェーズとなります。より多くの若者がジェンダー平等の実現に向けアクションを起こせるよう、これからも彼らをエンパワーし続けられるコミュニティでありたいと思います。
【次回予告】
ジェンカレ合宿2024はゼミ生向けのプログラムですが、「聴講生」としての参加方法もご用意しています。聴講生の皆さんは、ジェンダー課題を包括的に学べる全13回講義と(単発受講の2パターンの参加ができます。
全13回フル受講チケットを選択の方には、全国からジェンダーについて学び・繋がりたいと思っている聴講生限定のオンラインコミュニティにもご参加いただけますので、、ぜひご検討ください!なお、既に終了した講義についてはアーカイブ動画をご覧いただけます。
【今後の講義一覧】
第7回 2024年11月3日(日)10:00-11:35 @オンライン
「ジェンダー視点から見つめ直す日本史」 講師:横山 百合子さん
第8回 日時調整中@オンライン
「Sexual and Reproductive Health and Rights」 講師:調整中
第9回 2024年11月10日(日)10:00-11:35 @オンライン
「Gender Based Violence」 講師:山口 のり子さん
第10回 2024年11月17日(日)10:00-11:35 @オンライン
「LGBTQ+-ジェンダー・セクシュアリティの多様性」 講師:松岡 宗嗣さん
第11回 2024年11月24日(日)10:00-11:35 @オンライン
「男性学」 講師:伊藤 公雄さん
第12回2024年12月8日(日)10:00-11:35 @オンライン
「気候変動とジェンダー」 講師:遠藤 理紗さん
第13回 2024年12月22日(日)10:00-11:35 @オンライン
「災害とジェンダー」 講師:高橋 聖子さん
全13回フル受講:https://gencolleg2024.peatix.com/
単発受講:https://gencourage2022.peatix.com/
※本企画は、大東建託グループ みらい基金の助成、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの
運営補佐のもと実施されている、「We are the MOVEMENT」の一環として開催されています。
「大東建託グループみらい基金」による助成ご協力に、心より感謝いたします。