【開催報告】テイク・アクション・キャンプ・ジャパン2024夏

8月18日~21日に、国立中央青少年交流の家(静岡県御殿場市)で、テイク・アクション・キャンプ2024夏を開催しました!
今年は50人と、全国各地から過去最大の人数が集まりました!

 

 

 

【1日目】

全体でオープニングセレモニーをしてから、グループごとに分かれ、自己紹介やゲームを行いました。
キャンプ中は、同年代の9~10人のグループ(以下スモールグループ)での活動が多いため、各グループで、みんなが安心して過ごすためのルール作りをしました。

 

子どもの権利カードゲーム

FTCJオリジナルの新カードゲームを使って、子どもの権利について楽しく学びました。
子どもの権利をつかって、困難な状況を乗り越えます!

 

 

スポットライト
夕食のあとは、「スポットライト」というワーク。自分の人生を振り返り、自分がどのような殻に包まれているのか気付いたり、自分の殻をやぶっていくワークです。
自分に向き合い、スモールグループの仲間たちの人生を聞き、自分や仲間のことを知る時間にもなりました。キャンプでも、自分のペースでチャレンジしていきましょう!

 

 

キャンプファイヤー
夜はキャンプファイヤー!
この日の後の天気がずっと雨予報だったので、急遽1日目にキャンプファイヤーを行いました。
みんなで楽しく踊ったり歌ったり、炎を見つめながらグループでいろんなことをお話ししたり・・・
はじめましてで緊張していた1日目でしたが、参加者の仲が深まった時間でした。

 

 

【2日目】
朝食をとったら、早速スモールグループでプログラム開始!
昨日一日共に過ごし、参加者の緊張もほぐれた様子です。

 

問題くもの巣
様々な社会問題を知り、また自分自身がどのような問題に関心があるのかを考えるワーク。
参加者間での知っていることなども共有し、問題同士のつながりも考えるきっかけになりました。

 

スリーサークル
グループ内で3つの役割に分かれて、ミッション達成を目指すゲーム!それぞれ、話せない、目が見えないなど様々な条件の中協力します。
振り返りでは、実生活に置き換えた学びもたくさんあがりました。

 

ゲストスピーカー
アパレルで児童労働撲滅を目指すSunday Morning Factory株式会社の石出 恵(いしで けい)さんにお話しいただきました!
取組を聞いたり、ソーシャルビジネスについて学んだり・・・
洋服を作っているバングラデシュの工場とも中継してもらい、工場ツアーや質問もたくさんさせていただきました。
 
毎年参加者に配布しているキャンプTシャツも、今年はバングラデシュ工場で作っていただきました。
「10年着ることができる」がコンセプトのエシカルTシャツ。みんなでお揃いで身にまといました!


 

 

オリンピックゲーム①
昼食を取った後は、オリンピックゲーム第1弾!
オリンピックゲームとは、スモールグループとは違った年齢を縦割りにした4つのチームに分かれての対抗戦です。
顔合わせをして、チームごとに名前・フラッグ・振り付けを考え、発表しました。
短時間の中で、皆さん素晴らしいクオリティでした!3日間の合計得点で競います!

 

おやつタイム
キャンプ中は、何度か休憩時間におやつタイムがあります!
キャンプ中のおやつは、食品ロスを防ぎ寄付も出来るkuradashiで購入したものです。

 

国際支援ワーク・異文化理解ワーク
国際支援ワークは、支援側と支援される側に分かれてミッション達成に向けて取り組むワークです。実際の支援の現場にありがちな課題や、普段のコミュニケーションについての学びもできていました。
異文化理解ワークは、それぞれ伝統のある4つの島に分かれて行うワーク。自分の文化を守ること・異文化への反応などを体感しました!

 

 

チョイスタイム
夕食の後は、それぞれが好きなことをして過ごす時間。
フリー・ザ・チルドレン創設者のクレイグの、児童労働についてのドキュメンタリーを見る部屋、
灯りがともった暗い部屋でゆっくり過ごす部屋、進路について話す部屋、他の国について話す部屋、自由に遊んだりおしゃべりする部屋がありました。
各々楽しく過ごしました!

 

 

 

【3日目】

アクション・チャレンジ
3日目は朝からアクションチャレンジ!
1日目の問題くもの巣で、自分の一番興味のある社会問題を選びました。貧困、海洋プラスチック、環境問題、差別人権、ジェンダー、戦争紛争、食品ロスのグループに分かれてアクションを起こします。
今年は、これらの社会課題についてのワークショップを作ります。
 
課題について調べるところから始まり、3時間でどのチームも完成!
午後にはそれぞれのグループのワークショップを体験し合う体験会を開きました。
ゲームや劇など、様々な方法でそれぞれの社会問題を学べる素晴らしいワークショップでした。

 

 

オリンピックゲーム②
外でのチーム対抗オリンピックゲーム!
たくさん外で走って遊んでリフレッシュ!

 

 

アクションプランニング

FTCJが大切にしている「Gift(好きなことや得意なこと)+Issue(社会問題)=Change(アクション)」の考え方を学びました。
少し頭を柔らかくアクションを考える練習をしたあと、実際に自分にできるアクションをそれぞれ考えました。
細かい計画まで立てていきます。

 

タレントショー

自分の得意なことを披露する時間。
円周率の披露、ダンス、歌、好きな本紹介などなど、、大盛り上がりの夜でした。最後はみんなで一緒におどりました!

 

【4日目】

ついに最終日!
最終日は、前日に配布したみんなおそろいのTシャツを着ます。

オリンピックゲーム③

午前中は、最後のオリンピックゲーム!最後もゲームで勝負します。
優勝は青チームの「地球は青かった。」でした!

 

アクションプラン発表

自分が考えたプランをみんなの前で発表し合いました。それぞれが自分の好きなことや得意なことをいかしたアクションプランを考えていて、多様性のある素敵なアイディアばかりでした!発表の仕方も、ひきつけるように工夫したり、、素晴らしかったです。みなさんお疲れ様でした!

 

振り返り

卒業帽の制作や、一ヶ月後の自分への手紙を書きました。
キャンプ全体を振り返り、お互いの良い所や感謝を伝え合い、グループセッションを締めくくりました。

 

クロージングセッション

全員が外側を向いて円になり、中心にいる数名が「私を笑顔に変えてくれた人」「もっと話をしてみたかった人」「もっと自信を持っていいと思う人」などのテーマに合う人にタッチしていくワークショップを行いました。

最後まで涙あり笑いありの、充実した時間でした。

 
住んでる地域やバックグラウンドも様々な仲間が出会ったテイク・アクション・キャンプ。
キャンプを通して、みんなで多くのことを知り、感じ、考え、そしてアクションへの一歩を踏みだしました。

この仲間たちがいることを忘れずに、それぞれの場所からアクションを起こしていってほしいです!
FTCJはいつでもみなさんを応援しています!

 

 

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<キャンプを終えて、参加者からの感想>

・課題を一人でするのではなく、相手の得意なことを伝えることでスムーズにできることが分かった。
・自分にやってみたいことができた。行動をすることに勇気をもらった。
・もう少し固い雰囲気のキャンプだと思っていたけれど周りの人間との関わりを意識したプラグラムが多く、飽きることがなかった。開催側の方たちが盛り上げようとしてくれていたのを感じて自分も楽しもうと思えた。
・社会課題に対して自分とは違う考えの人がいて面白かったし、ゲーム感覚で学んだり考えたりできてたのしかったです。
ファシリが方たちいないと成り立たないくらいにこのキャンプでは中心にいたと思う。ファシリの方たちのおかげでこのキャンプの雰囲気を掴むことができたし相談もしやすかった。私たちもすごく頼りにしていました。
・最初はあまり乗り気のではなかったけど、ファリシテーターの方が盛り上げてくれたしメンバーにはとても満足です。
・今まで何かアクションを起こしたいという思いはあったが、プランから実施まですべてを具体的に考えることによってどのようにするべきかや自分が本当にやりたいこと、特技を見つけて本当の意味での興味へとつなげることができた。
・人の前で話すのが少し怖くなってきていましたが、今回のキャンプでたくさん話せて変化がありました。
・年上の人や年下の人と生活するときに、どう接してコミュニケーションを取るか学んだ。グループで活動するときは、自分の考えをお互い伝えあって、相手の意見を否定せずに受け入れることが大切だと学んだ。

 

 

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実施にあたり、下記財団よりご助成をいただきました。

助成支援 大東建託グループみらい基金
スカラシップ助成支援 パブリックリソース財団『感動体験支援基金』
 
改めて感謝申し上げます。

 

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「テイク・アクション・キャンプ・ジャパン2024夏」
●日 程 :2024年8月18日~21日
●場 所 :国立中央青少年交流の家
●参加者 :50人
男性19人 女性31人
小学生9人、中学生31人、高校生10人

●スタッフ:19人

●ゲストスピーカー
石出 恵(Sunday Morning Factory株式会社)

 

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