【報告】ミャンマー避難民の子どもたちの将来を広げる!ータイ・ミャンマー国境付近にある学校でのプロジェクトとその報告会ー(We are the MOVEMENT 2023-2024)

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、2022年度も大東建託グループみらい基金さまからの助成を頂き、子ども・若者のソーシャルアクションイベント開催を応援する「We are the MOVEMENT 2022-2023」を実施しています。
この度、プロジェクトメンバーからイベント開催報告が届きました!


 

【アクション実施報告】

2023年の9月1日(金)と9月2日(土)の2日間にわたってタイ・ミャンマー国境地域にあるNew Blood Schoolという学校で2つのプロジェクトを実施しました。また、10月22日(日)に、これらのプロジェクトを含む、夏に実施した渡航・活動の報告会を兼ねたOBOG会を行い12人のOBOGの方にご参加いただきました!

 

【企画・アクション内容報告】

私たちは、タイ・ミャンマー国境地帯にいるミャンマーから逃れてきた人々の教育格差をなくすことを目的に、2023年8月27日〜9月5日という期間で、バンコクとタイ・ミャンマー国境近くにあるメーソットの両都市で様々な団体訪問・プロジェクトを実施しました。
 
渡航のプロジェクトの一つでは、9月1日(金)と9月2日(土)の2日間にわたってメーソットにあるNew Blood School(以下NBS)という学校を訪問しました。NBSに通う子どもたちの多くがクーデターによりミャンマーから移民として避難してきており、将来設計や外部との交流が難しい状況に置かれています。そこで私たちは、将来の夢プロジェクトと日本文化プロジェクトという2つの企画を行いました。
 
将来の夢プロジェクトでは、子どもたちに将来の夢について肯定的に捉えてもらおうという目的で、夢マップというツールの作成やグループごとでの自分が作った夢マップの発表を通して、自分の理想像や目標についてアウトプットする機会を設けました。子どもたちはカラフルに夢マップを仕上げており、日本をはじめとする海外への留学をしたいと話している生徒が多くいました。
 


 
日本文化プロジェクトでは、日本文化の紹介を通じて子ども達に新しい世界を知ってもらうことや親睦を深めることを目的に、折り紙や習字などの6つの日本文化を一緒に楽しみました!もともとNBSの子どもたちはアニメや音楽をはじめとする日本文化に詳しかったのですが、このプロジェクトを通して更に日本文化に興味を持ってくれました。私たちもNBSの子ども達も、一緒にこのプロジェクトを楽しむことができました!
 

 
そして10月22日(日)には、NBSでのプロジェクトを含む、8月27日〜9月5日に実施されたタイ・ミャンマー国境への渡航についてOBOGの先輩方に活動報告を行いました。その後、OBOGの先輩方から渡航への感想や今後の活動に関するフィードバックをいただきました。
 

▲渡航報告の様子

 
OBOGの方々から、渡航の感想として、実際にタイ・ミャンマー国境付近を訪れてプロジェクトを実施したことについて、多くの肯定的な意見をいただきました。
 
また、フィードバックとして、今後の渡航について、ミャンマー避難民の子どもたちの受け入れ体制を作るようにタイ側への働きかけやタイ国内におけるプロジェクトの提携先探しを行なったり、外の世界を知る機会が少ない子どもたちに将来の選択肢をインプットしてもらう機会を作ったりしてはどうか等という意見をいただきました。
 
今後の活動について、自分たちが実際にミャンマーからの避難民の子どもたちが抱える問題にどのようにアプローチができるのか、自分たちが学生団体であるということに囚われずに広く考えてみてはどうかという意見は、子どもたちとの交流を大事にしながらも、交流会に留まらない活動をしたいという現役生の目標の助けになるアドバイスでした。
 
和やかな雰囲気の中、多くのフィードバック・意見をいただき、今後の活動をしていく上で充実した報告会となりました!
 


 
 
【イベントを実施してみて】
NBSでのプロジェクトを通して、実際に子どもたちと過ごしてみないと分からない暮らしや考えなどに気がつくことができました。NBSの子どもたちにとって私たちは突然現れた日本人に過ぎなかったと思いますが、それでも自分の好きなことや目標、将来について話してくれたことや、一緒にプロジェクトや遊び、食事などを楽しめたことがとても嬉しかったです。想像や推測だけでなく、実際に現地に赴かないと分からなかったことを学べたと思いますし、現地に足を運ぶことの大切さを再確認しました。
 
報告会を通しては、OBOGの先輩方がMISに所属されていた時の経験に基づくアドバイスや、タイ国内へのミャンマー避難民に関する啓発などといった新たな視点からのフィードバックも参考にして、今後の活動における具体的な方向性や目標を設定することができました。
 
私たちの今後の活動内容として、タイの学生やNBSの子ども達と似たようなバックグラウンドを持っている人も交えて、メーソットにいる子ども達と定期的に交流をしていきます!こちらは主にオンライン上で行なわれ、来年の春には2回目の渡航も行うので、そこでは対面での交流をします。
 
このような活動を通して、タイ社会に対するミャンマー避難民の教育問題の啓発に繋げたり、メーソットにいる子どもたちの将来の選択肢を一緒につくっていきたいと思います。
 


※本企画は、大東建託グループ みらい基金の助成、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの
運営補佐のもと実施されている、「We are the MOVEMENT」の一環として開催されています。
「大東建託グループみらい基金」による助成ご協力に、心より感謝いたします。