【最終報告】フィリピン食糧支援事業(2021年)

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、現地のパートナー団体を通じ、コロナ禍で健康に生きていくために必要な食べ物を手に入れることが困難になった、フィリピンの低所得子育て家庭に対して、緊急食糧支援事業を昨年に引き続き実施しています。2回目の支援事業の様子が現地から届きましたのでご報告します。

第1回目の報告・事業の詳細、背景はこちらから


●実施(事業)内容

2021年6月2日に、パナイ島南部にある、イロイロ州内コミュニティにて、国際貧困ライン(1日1.9米ドル(約200円))を下回って生活している人々160世帯に食糧支援を行いました。


事業担当スタッフのマーリーンを中心にボランティア数名のみなさんとともに、米・野菜(カボチャ・サヤインゲン)・卵などを配布しました。

配布するお米を用意している様子
食糧を配る様子(2021年6月2日)

 

食糧を配る様子(2021年6月2日)

 

食糧配布を待つ人々の列

 

●食糧支援を受けた人たちからのお礼コメント(抜粋)

・マリセルさん:洗濯婦(洗濯専門の家政婦のような職)として1日300ペソ(約690円、1ペソ=2.3円で換算)の収入を得て、シングルマザーとして2児を養っていました。しかし、コロナの影響で常連客の多くが失業したため、仕事の依頼がなくなってしまいました。今回の食糧支援のお陰で子どもたちに美味しい食べ物を食べさせることができるので感謝しています。

 

・ジェローモさん:13歳と5歳の2人の子を持つ父親です。季節労働者として大工をしており、1日350~400ペソ(約805~920円)の収入を得ていました。しかし、コロナの影響により、仕事や収入がなくなってしまいました。妻もコロナ禍で仕事を失ったため、世帯収入がゼロになり、ふたりの子どもの学費を払えなくなったので、子どもたちは学校を退学しました。今回の食料支援で家族全員が恩恵を受けています。心から感謝しています。

(フィリピン政府による厳格な外出制限と感染対策により、工事ができなくなったため。詳細は別事業の報告記事をご覧ください。)

 

●支援・助成

本事業は㈱サックスバーホールディングス様からのご寄付によって実施できました。心から御礼申し上げます。


当団体はこれからも国内外の子どもたちへの経済・食糧/食料支援などを継続して行ってまいります。引き続き、皆さんのご協力・ご支援をお願いいたします。

 

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