カザフスタンにあるフィリップモリスの農場で児童労働が発覚

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「地獄のような作業場:カザフスタンでのたばこ農業で移民労働者が搾取に」
というタイトルのレポートがヒューマン・ライツ・ウォッチから発行されました。

http://www.hrw.org/sites/default/files/reports/kazakhstan0710webwcover_1.pdf

世界最大のたばこメーカーであるフィリップモリスと
契約している農場で移民労働者が強制労働を強いられていると発覚しました。

移民労働者はパスポートを雇用者に取り上げられ、

契約書もなく、強制労働を強いられているとのの事が

暴かれています。

大人も子どもも移民労働者の多くは事実上の奴隷となっていました。

~レポートからの抜粋~

「アルミラは2009年に夫と16才の娘とカザフスタンに来ました。

雇用主はすぐにパスポートを取り上げました。

仕事をしても賃金が支払われるのは毎月ではなく、
数ヶ月たった仕事が一区切りしてからでした。
農作業だけでなく、洗濯、家のペンキ塗りなども賃金無しで

強制的にやらされていました。

『私たちはまるで奴隷です。本当に辛かったです。
逃げ出したい気持ちはもちろんありました。
だけどパスポートを取り上げられている上、お金もありません。

そこから逃げる道はないのです。』とアルミラは語ってくれました。」

このレポートに対してフィリップモリスは
以下のプレスリリースを出しています。

「私たちは、断固として児童労働や強制労働には反対しています

人は安全で法律の行き届いた環境で働くべきで児童労働や強制労働は

たばこのサプライチェーンであってはならないことです。

今後も不当な労働をなくすためにヒューマン・ライツ・ウォッチ、
その他のNGO、政府と協力していくつもりです」

(訳注)

移民労働者は家族で行動するので子ども達も仕事にかりだされます。

そのため、炎天下での作業や農薬により、子ども達は健康被害を受けます。

また、繁忙期には、数カ月から数年学校にも行けなくなり、
教育を受ける機会も奪われます。