搾取からの解放

(The original article)

ヤー・ナンは、「学校は、私に読み書きを教えてくれました。」と、懐かしく彼女の学生時代を思い出します。中国の田舎の村に住んでいる彼女は、3年生で学校を中退しなければなりませんでした。

中国の田舎町では、彼女のように途中で学校を辞める少女達は数多くいます。「私達の村では、小学校に入って、3年生か4年生を終えると学校を辞めます。」と、ヤー・ナンは言います。たった数年の学業を終えると、少女達は兄弟の世話をしたり、畑仕事をしたり、両親の手伝いを始めるのです。

しかし、児童が生産者として働くこの村で、これから「村の自立を応援しよう!」プログラムが採用され、実行されれば、傾向は変わるかもしれません。新しい学校の創設が近づくにつれて、学校や地域社会での男女平等については、社会全体の最優先事項となるでしょう。

フリー・ザ・チルドレン(以下、FTC)が計画している収入プログラムは、家族に娘を働かせるのをやめさせて、学校に通わせるための経済免除を与えることです。このプログラムは、女性達にも自尊心や独立心を育み、家族を支える上でも多くの意味を与えます。

ヤー・ナンは、いつかまた少女達と一緒に学校に通える日を楽しみにしています。「もっと多くの女の子達が、働かずに学校に行けるようになればいいな。」と言います。そして、「私はもっと知識をつけたいし、大学にも行きたい。有能な女性になって、仕事で成功したい。」と言います。

FTCのプログラム のおかげで、ヤー・ナンのような少女達が、働き手から解放され、彼女達の可能性を満たすために学校へ行くことができるよう一歩前進したのです。

(訳者:翻訳チーム 山田あさ子)