ストリートドラマ(路上で行う劇)で子どもの権利を推進

こんにちは、浅田です。
今日は、途上国などではちょこちょこ見られるストリートドラマについての記事です。

(訳者:翻訳チーム 佐藤 茉希)

The original article

ハットンバスターミナルの正午でした。茶色のガウンを着た12歳のシャンティは群衆が彼女のまわりに集まったので10歳の弟の頭を優しくなでながら「私の心は深い悲しみでいっぱいです」と叫びました。

シャンティはスリランカの子どもの労働者の悲しみ、物乞い、暴力的な苦痛、と子どもたちの権利を訴える「ストリートドラマ」の女優の一人です。 

ハットンのカトリックの教会から300人の子どもと親が茶農園の家族の生活を演じます。俳優は7才から17才です。観衆にとってはめずらしい機会です。

シャンティは、不毛な茶農園に住む彼女の両親と3人の兄弟を演じます、と説明しました。父親は何か飲み物を飲んで家を出かけ、家に帰るのは遅く、テーブルのものを食べるだけです。その間彼女の母親はお手伝いとしてサウジアラビアで働きます。

「兄弟が周りからのプレッシャーから私を置いていくことを恐れています」と言いました。何千もの子どもたちは働くか、大都市で物乞いをするために大農園から逃げます。

シャンティの家族は二世代で働いていましたが、そこには水道などの基本的な設備はありませんでした。そこでは月に平均60ドルの収入しかありません。

実話に基づいたストリートドラマはカンディー教区の社会福祉機関であるクリタスカンディーによって企画されました。

クリタスカンディのカミラス神父は貧困、低賃金などが問題であると指摘しています。

お茶工場に訪れる旅行者は貧しい人たちの家並みや荒廃した学校のことは知りません、と話してくれました。

スリランカの教会は当局に農園での子どもたちの利益に対処するため厳しいアプローチと公式な新しい法律を呼びかけています。

「教会は私たちの勉強を続けるために助けています。しかし私たちはもっと助けが必要です」とストリートドラマの女優である15歳のビシュワナサン・アンビガは言いました。

スリランカのたくさんの茶農園で働く労働者は19世紀から20世紀に南インド人がイギリスから茶やコーヒーの天然ゴムを生産するために連れてこられました。茶農園は最近はスリランカのために数十億ドルの利益を得ています。