カナダのヒーローが白人の男性ばかりでいいのか?

こんばんは、カナダのクレイグのコラムの紹介です。

只今、カナダに留学中の清田健介さんが解説を含めて訳してくれたので

紹介致します。

http://www.huffingtonpost.ca/craig-and-marc-kielburger/canadian-heroes_b_5555349.html

カナダは、英語を話すイギリス系カナダ人と、フランス語を話すフランス系カナダ人、多くの国から来た移民、そして様々な困難を乗り越えてきた先住民等、多くの人種によって成り立っており、国の方針として多文化主義を掲げ、全ての人がお互いを自尊重しながら暮らせる国を目指しています。しかし、現実はまだ多くの課題があるようです。

どこの国でも、その国の良さを反映し、国民みんなの手本となれるようなヒーローは大事な存在です。カナダ政府が建国150周年(※2017年7月1日)に向けて先日発表した[カナダ人が選ぶカナダの10人のヒーローたち]は、カナダという国について何を教えてくれているでしょうか?

このリストには、テリー・フォックス(※癌啓発を行った義足のランナー)、宇宙飛行士のクリス・ハドフィールド、政治家のジョン・A・マクドナルド(※初代首相) 、ジャック・レイトン(※カナダの社会民主主義政党NDPを国会で躍進させた元党首)等が入っています。しかし、このリストには、環境問題活動家のデヴィッド・スズキ(※日系人、テレビ番組の司会でも有名)以外に非白人がおらず、女性は一人もいません。

このリストの10人がカナダや世界の為に多大な貢献をしたのは確かですが、カナダに同じく貢献した女性や非白人は何処にいるのでしょう?この国が掲げているはずの多文化主義や多様性が、このリストでは影も形も無い状態となっています。

女性はこの国人口の半分を占め、総督府で勤めたりしています。モンゴメリ(※赤毛のアンでお馴染み!) もいます。医療や科学の世界でも女性は貢献してきました。ハドフィールドが賞賛に値するのであれば、カナダ人初の女性宇宙飛行士であるロベルタ・ボンダーも賞賛されるべきではないでしょうか?又、 先住民も活動家や俳優、スポーツ選手として活躍してきました。

Waneek Horn-Millerは水泳のオリンピック選手として人種を問わずカナダ中に感動を与えてくれました。 他にも、隔離政策に抗議し社会運動家として活動したアフリカ系カナダの活動家人やミュージシャン等、多くの偉大な非白人がカナダにはいます。名前を挙げればきりがありません。 

しかし、私達の文化は白人男性が圧倒的な力を持っているのがの現状です。ハリウッドの映画やテレビで主演を務めた有色人種は2011年~2012年の間に10%、女性は37%しかいなかったという研究もあります。カナダ産の映画の状況はまだかなりマシなようですが、アイスホッケーの解説者やニュースは白人男性が多数を占めています。 又、カナダのお札に描かれているのは女王陛下を除き全員白人男性の首相です。

多様性を国の誇りとして上位に掲げていながら、カナダ人が白人男性以外の偉人を思いつかないという異常事態は、このような文化的な背景から起こっているのです。この10人のヒーローたちがこれから国中の学校で教えられれば、子どもたちは白人男性以外のヒーローを見過ごしたまま、大人になってしまうでしょう。カナダ社会の多様さ、はちょっと注意深く周りを見ればすぐに分かります。カナダのヒーローたちは、この国の多様性を反映する存在として称えられるべきだと思います

※参考リンク先(英文含む)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80%E3%81%AE%E6%97%A5

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%
E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%
BBA%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89

http://en.wikipedia.org/wiki/Jack_Layton

http://www.yukkurido.com/ds/profile.html

http://en.wikipedia.org/wiki/Waneek_Horn-Miller