アシュレー・マーフィーへのインタビュー
不定期に連載しているWe Dayのスピーカーへのインタ ビ
ュー。今回は、WEの常連のスピーカー、アシュレー・マーフィーです!
https://www.we.org/2016/08/15/youth-ashley-murphy/
生まれたその日から闘いい続けている少女がいます。少女の
名は、アシュレー・マーフィー、18歳。どんな困難にも強さと勇
気をもって前向きに立ち向かっています。
アシュレーはAIDSを発症しています。それでも、自分の意
見をしっかりと述べ、精一杯人生を歩んでいます。自分の
境遇について公の場で話すようになったのは彼女が10歳
の頃。それ以来HIVやAIDSに関連する偏見をなくそうと努
力してきました。
アシュレーが発する「私たちはどんな困難も乗り越えること
ができます。その力で人を助けましょう」というメッセージは、
多くの人々を元気づけています。
アシュレーの16回目のWe Dayの本番の合間に、アシュレー
にインタビューする機会がありました。
国際問題のひとつとして、HIV/AIDSを語るだけでなく、若
者が集まるような小さな場所で、HIV/AIDSを取り巻く偏見
について話し合うことが大切だと言っていますね。それは
なぜですか?
『偏見というものは家庭から始まると私は思っているのです
が、そのような偏見なんかを恐れて、隠す必要がないことを、
誰にも言わずに心の奥にしまいこんで、苦しんでいる人がい
ると思うんですよね。特に、HIVやAIDSの場合、HIVポジティブ
だとわかると、「あなたとは話したくない」というような感じで、避
けようとする人も実際にいるんです。数年前ぐらい前までは、世
の中全体が、HIVポジティブの人に対してそんな感じの風潮だっ
たんです。今では、「そんな偏見があったのは昔のことじゃん」と
思っている人も多そうですけど。そのような偏見が生まれる原因
は、私たちが、偏見を持っている事柄に対して、きちんとした知識
を持っていないことが原因です。このような偏見をなくすために一
番大事なことは、私たちがそのような問題についての知識を得る機会を持つことなのです。』
同じような困難に立ち向かっている若者にアドバイスするこ
とはありますか?
『学校や企業を回っているときに、次の3つの事をよく言い
ます。「自分自身を知ろう。自分の心の声を聞こう。自分の
居場所を見つけよう」この三つの言葉は、私が自分は何者
なのかを知り、その自分を好きになろうと思って、一歩を踏
み出そうとした時に、私を助けてくれました。ありのままの自
分自身状況を受け止めて、自分にとって最高の居場所を見
つけることができれば、強くなれるし、前向きにもなって、声
を挙げることができるようになって、他の人を助けることがで
きるようにもなります。そうしていく中で、自分自身も助けられていくんです。』
WE Dayという大きな舞台に立っていますが、あなたのスピ
ーチを聞いた若者たちに考えて欲しいことはありますか?
『WE Dayであれ、企業や学校であれ、私が話すことはすべ
て偏見についてです。偏見は、HIVとAIDSとは切っても切れ
ない、一番大きなことだからです。しかし、どんなことを経験
しようとも、必ず乗り越えられます。私自身が良い例でしょう。
小さい頃、私はHIVのために死にかけたことがあります。お医
者さんからも余命1ヶ月を宣告されました。しかし、みんなの予
想を通り越して、18歳になった今もこうやって生きています!す
ごく強くなりましたし、健康そのものです。だから私自身の挙げ
る声をたくさんの人に届けていくことで、その人たちが、HIVや
偏見について正しい知識を持つきっかけにして欲しいんです。
私のメッセージを聞いてくれた人は、私と同じ事をしたくなるは
ずです。なぜなら、その人たちにも私と同じことができる力があ
るということを、私は知っていますから!』
(翻訳:翻訳チーム 山田さつき:文責 清田健介)