Action Reports from Children
子どものSDGs実践事例集

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンでは、25歳以下の方から届く社会問題に対するアクションの報告を、1年ごとにSDGs実践事例集(ソーシャルアクションレポート)にまとめています。2030年までに世界が達成するために掲げているSDGs(持続可能な開発目標)との関連も報告頂いております。アクションを考える際にもご活用ください。
Change Makers
チェンジメーカーとなった先輩たち

瀬川 愛葵さん 15歳~18歳までFTCJプログラムへ参加
学生時代、どんな活動をしましたか?
FTCJは、高校1年生の私に、「将来」ではなくて「今」行動を起こし世界平和に貢献することができることを教えてくれました。「大人にならないと世界に大きな変化をもたらすことはできない」という私の中で自然と刻み込まれていた概念が覆されました。「過酷な生活を強いられている子どもたちが世界中にたくさんいるのに、私は何もしなくていいのだろうか」と自分に問いかけるうちに、何かアクションを起こしてみようという気持ちになっていきました。そして、子どもがアクションを起こすためアイディアをFTCJからもらって、私は高校のクラスメイトや後輩たちと共に2年間募金活動を続け、約74万円の善意の資金をいただき、モンゴルの子どもたちのためにゲル図書館を建ることができました。
その後の人生にどのような影響を与えましたか?
リーダーとして試行錯誤を繰り返しながら活動する中で、様々な立場や考えの人々と交渉したり、多くの人をまとめたり、リーダーとして重要な決断を下したり、多くのことを経験しました。それらの経験はすべて、現在自分が人と接したりリーダーシップをとったり、世界の問題について考えたりする上で大きく生きています。高校卒業後、はその経験を活かして大学でFTCJのサークルのリーダーとして活動し、卒業後は児童買春に取り組むNPO法人に就職しました。これからも一生をかけてすべての子どもたちが安心して幸せに生活できる世界の実現に貢献していきたいと思っています。今の私の原点を刻ませてくださったFTCJに心から感謝です
アクションを起こす子どもたちへメッセージをお願いします。
子どもメンバーの皆さんには、どこまでも自分の可能性を信じ、自分自身への挑戦を続けながら、「常に自分のアンテナを世界に伸ばし、広い視野を持ちつつも、行動は着実に自分の足元から」をモットーに活動していって欲しいと思います。私も皆さんと共にこれからも日々自分に挑戦していきます!

福井雄一さん 大学でインド学校建設グループ立ち上げ
2012年10月から2014年5月まで募金活動やバザー、チャリティフットサル大会などを行い、インドのラジャスタン州の小学校建設のために150万円を集めました。
活動のきっかけは?
子どもたちが児童労働者として働かされている映像を授業で見て、「自分でも何かしたい」と思ったのがきっかけでした。学校をつくれば教育を受けることができる子どもたちが増え、新しい人生を歩むことができるのではないかと思い、フリー・ザ・チルドレンを通じて学校建設を目標として活動することを決めました。
どうやって仲間を集めましたか?
まず友達、先輩、先生に声をかけ、5人のメンバーで始めました。もっとたくさんの仲間がほしいと思い、授業の冒頭3分だけ時間をもらいスピーチをさせてもらったり、チラシを配ったりした結果、46人のメンバーが集まりました!
どうやってアクションを起こしましたか?
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知る・学ぶ
活動の目標を明確にし、問題意識をメンバーにもってもらうため、支援地域について学ぶ時間を設け、インドの支援地域の現状やなぜ教育支援が必要なのか、そして他の団体の活動を調べ、自分たちの活動に生かせることはないか考えました。
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計画する
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最初に集まった5人で目的・期限・役割を決め、今後どう活動していくか話し合いました。
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その後、集まった46人のメンバーで役割分担、目標設定、年間スケジュールを作りました。
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実行する
街頭募金や、フリーマーケット、チャリティフットサル大会などを開催して、資金調達を行いました。
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振り返り
活動がひとつ終わったら必ず振り返りをしました。何が良かったか、悪かったか、どうしたら上手くいくか共有しました。活動や振り返りに参加できなかったメンバーにも情報共有することで、次の活動がさらによいものになると思います。