◆ 路上で暮らす子どもたち(ストリートチルドレン)について 貧しさのために路上で生活したり、一日の大半を路上で働くなどして過ごす子どもをストリートチルドレンといいます。ストリートチルドレンは主に都市部の路上にいますが、世界にいるストリートチルドレン人口を数えることはとても難しいため、はっきりとした人数は公表されていませんが、少なくとも1億人以上いて、増えていくだろうと国連機関のユニセフは2006年に報告しています。 インドの街を歩くと、多くのストリートチルドレンに出会います。ユニセフによるとインドでは、およそ1800万人の子どもが路上で過ごしているといわれています。 インドのストリートチルドレンの背景や直面する危険 ○虐待 家族が貧しいために、親に育てられなかったり、家庭崩壊が起きて虐待を受け、子どもが家を飛び出し路上生活を強いられるケースが多く見られます。路上に飛び出した子どもは、児童労働をしなければいけなかったり、他人からの更なる虐待を受ける危険があります。 ○児童労働 ストリートチルドレンのほとんどは生きていくために働いています。路上でみられる子どもの労働は、ごみ拾い、荷物運び、動物の世話、商品の販売、物乞い、盗み、ギャンブルなど様々です。また、路上にいると人身取引の被害にあいやすく、家事労働や買春をさせられるケースもあります。 ○差別(特に女の子) インドでは、女の子は差別の被害にあいやすい傾向にあります。その理由は、例えば女の子は結婚の時にダウリーという持参金(物)を夫になる家族に渡さなければいけない習慣があったり、結婚したら女の子は夫の家庭に入るので出て行くことから、女の子を持つと不利だと考える人々が多いので、女の子は生まれる前に中絶されたり、生まれてからも見捨てられることがあります。 など