インド人にとって宗教は不可欠なもので、文化や生活に密着しています。インドで一番古くに生まれ、今でもメジャーな宗教はヒンドゥー教です。その他にも、仏教やジャイナ教、シーク教などもインドで誕生しました。他国からインドにやってきたイスラム教やキリスト教の信者もインドにはいます。このように、インドは宗教の面においても多様です。 ◆2001年の国勢調査による宗教の人口割合は下記のとおりです。 1.ヒンドゥー教   ・・・80.5% 2.イスラム教 ・・・13.4% (1億人以上) 3.キリスト教 ・・・ 2.3% (2000万人以上) 4.シーク教 ・・・ 1.9% (1800万人以上) 5.その他 ・・・ 2%  仏教(6百万人)、ジャイナ教、ゾロアスター教、ユダヤ教、バハイなど インド独立の父と慕われたガンディーが独立運動の時に掲げた「サティアグラハの誓い」11カ条のなかに「9. いかなる宗教をも平等に尊敬すること」という項目があります。多くの宗教がみられるインドが、比較的平和なのは、このような精神が生き続けているからかもしれません。インドでは宗教がとっても大きな意味をもっていますが、憲法上では、宗教とは分け隔てて政治を行う「政教分離」を理念にしています。